地震予測

「熊本・鳥取は前兆」専門家の指摘と「ブロック境界」「南海トラフ巨大地震の発生を早める震源」

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12月29日にMBSが南海トラフ巨大地震に関する専門家の見解を掲載した記事において、4月の熊本地震や10月の鳥取県中部地震が南海トラフ巨大地震の前兆であったと指摘し注目を集めているようだが、知っておくべきことは他にもある(画像はMBSより)。

「熊本と鳥取は南海の前兆」

これは京大防災研の西村准教授が語っていたもので、南海トラフ巨大地震の前には内陸の地震活動が増えていくとして熊本や鳥取での強い地震もこうした前兆の一環だったとの見方を示しているが、同時に今後も内陸での地震が続く可能性を示唆しプレートとは異なるブロックの境界を図示(上記画像)してこう語っている。

「西村准教授はGPSの観測データから一枚のプレートと思われていた西日本が、複数のブロックに分断されていると指摘。海側の大きなプレートが陸側に潜り込む力が内陸に伝播し、歪みが集中するブロックの境界で地震が発生したと見ています。」

熊本も鳥取もブロックの境界線上に震源があったことがわかるが、今後内陸で強い地震が起き得る場所としてこのブロック境界は要注意と言える。

4月にも注目集めたブロック境界

実は氏は熊本や鳥取における地震が起きる前からこのブロック境界という概念からライン上における地震発生に警鐘を鳴らしていた。2016年4月3日に放送されたNHK「巨大災害 MEGA DISASTER II 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク」において従来のプレートがいくつものブロックに分割されているという説に触れ、これがハーバード大学でも研究されるなど世界的な注目を集めているとして紹介していたのだ。

カリフォルニアでの大地震や中国の四川大地震もブロックの境界で発生していたと言うことだったが、果たして番組から約半月後には熊本で震度7が2回という強い地震が実際にブロック境界で起きていたのである。

NHKの番組内では上記に示したブロック境界とほぼ同等の図が用いられていたが、関西だけではなく東日本のブロック境界についても挙げていたため参考にしておくべきだろう。(画像はNHKの番組より)

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南海トラフ巨大地震を早める場所とは

さて、NHKの「MEGA DISASTER II」では南海トラフ巨大地震に関連して更に興味深い調査結果にも言及していた。1,000年間のシミュレート結果から、日向灘で強い地震が発生した場合南海トラフ巨大地震が通常よりも短い間隔で誘発するというのだ。

南海トラフ巨大地震の発生間隔は100~150年と言われているが、日向灘でM7.5の地震が発生すると従来の半分の間隔で南海トラフにおける地震が起きる可能性もあるとしていることから、前回の昭和東南海・昭和南海地震以降70年が経過した現在、日向灘で強い地震が起きるようなことがあればそれは即ち南海トラフ巨大地震の逼迫と考えてよいだろう。

MBSの記事では「次の南海地震が今後数十年で起きるとすると」と切迫しているわけではないとの前提ではあったが、日向灘が揺れた場合、この前提を排除して南海トラフ巨大地震に備える必要が出て来てしまう。

ブロック境界での強い地震に対する警戒に加えて、日向灘という震源への注目も高めておくべきであろう。
 


 

関連URL:【MBS】【特集】“頻発”地震の意味は… 新たな震源域とM9地震


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