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国内地震 発生地震

2017年03月02日深夜から03日未明に日向灘で地震連発、南海トラフとの関連含め2つの点で怖い震源

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3月2日の23:53に日向灘でM5.2・震度4、そしてその15分後にはM4.0・震度3の地震が相次いで発生し今後の地震活動への警戒が強まっているようだ(画像はYahoo!天気・災害より)。

日向灘でM5.2・震度4の地震発生

日本国内でM5以上・震度4以上の地震が発生したのは2月28日の福島県沖M5.6・震度5弱以降2日ぶりで、その前日の27日にも同じ福島県沖でM4.9・震度4が起きていたばかりであるため、ここへきて俄に地震活動が活発化しはじめている印象を与えている。

ちょうど大分県の豊後水道近くにクジラが出現したり、3月2日未明に九州で「地鳴りでは」というSNSへの書き込みが相次いでいたこと(それぞれ関連記事参照)からも日向灘での揺れが話題になっている要因となっているようだ。

今回地震があった日向灘における有感地震は2月23日のM3.4・震度2以来1週間ぶりであり、同震源におけるM5以上の地震としては2015年8月26日のM5.2・震度4以来1年7ヶ月ぶりということになる。また日向灘という震源での有感地震発生数はおおよそ年間20回前後であるため、月あたり1~2回程度は起きている計算となる。過去10年間の日向灘における有感地震発生数。

2007年 17回
2008年 16回
2009年 17回
2010年 06回
2011年 20回
2012年 19回
2013年 19回
2014年 22回
2015年 27回
2016年 19回

大地震切迫している日向灘

日向灘での地震に注目が集まる大きな理由は南海トラフ巨大地震の引き金になりかねないという点に依存しているが、日向灘それ自体でも強い地震が何度も起きている。過去90年間にM7以上の大地震が5回も発生しているのだ。

1931年11月02日 M7.1 震度5弱 日向灘
1941年11月19日 M7.2 震度5弱 日向灘
1961年02月27日 M7.0 震度5弱 日向灘
1968年04月01日 M7.5 震度5弱 日向灘
1984年08月07日 M7.1 震度4  日向灘

日向灘におけるM7以上の地震が発生する間隔は上記では最大で20年だが、最後のM7以上である1984年のM7.1以降、既に33年目に入っているというデータからは日向灘における大地震への警戒は否が応でも高まることだろう。

政府の地震本部は日向灘における地震の発生確率をどのように設定しているのだろうか。南海トラフ巨大地震とは別の「日向灘プレート間地震」についてはM7.6前後で30年発生確率を10%程度、そしてM7.1前後の「日向灘プレート間のひとまわり小さいプレート間地震」についてはなんと30年以内に70~80%という南海トラフ巨大地震の30年確率(70%程度)よりも高く見積もっているのである。

日向灘における強い地震が迫っていることについては専門家も警鐘を鳴らしている。2016年4月の平成28年熊本地震が日向灘での地震の引き金になる可能性が指摘されているのだ。2016年5月19日の毎日新聞は名古屋大学の山岡耕春教授が地震予知連絡会で報告したとしてこう伝えていた。

「九州内陸で地震が頻発するのとほぼ同時期に、宮崎県沖の日向灘で大きな地震が起きていたとする過去の地震の分析結果を、名古屋大の山岡耕春教授(地震学)が18日の地震予知連絡会で報告した。

南海トラフ巨大地震との関連も

日向灘自体での大地震が切迫しているといえる状況の中、更に多くの人が関心を抱いているのが南海トラフ巨大地震との関係だろう。南海トラフ巨大地震の予測を扱った2016年12月18日の日本経済新聞では「南海トラフ地震 予測どこまで 日向灘周辺に注目」というタイトルの記事の中で複数の専門家が日向灘を注視していることをこう伝えていた。

「西村准教授が注目するのは日向灘付近の地下の状況だ。プレートが数日かけてゆっくりずれるスロースリップと呼ばれる現象がときどき起きる。この現象は東日本大震災でも発生前に起きていた。4月の熊本地震で、境界部に蓄積するひずみが変化した可能性がある。京大は宮崎県から鹿児島県にかけてGPS観測点を10カ所ほど設置する。西村准教授は「日向灘周辺の活動をとらえたい」と話す。海洋機構の堀氏も日向灘に注目する。シミュレーションでは、日向灘でM7級の地震が起きると、南海トラフでM8級が誘発されるという結果が出た。」

日向灘でのM7クラスが南海トラフ巨大地震を引き起こすという説については2016年4月3日に放送されたNHK「巨大災害 MEGA DISASTER II 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク」で詳説されていたが、100~150年程度の発生間隔である南海トラフ巨大地震が、日向灘においてM7.5クラスが起きた場合、その間隔が半分となる可能性があるとシミュレーションの結果から指摘されていたのである。

前回の南海トラフが1944年の昭和東南海地震、1946年の昭和南海地震であることから現在、ちょうど半分である75年が経過した段階にあることに照らせば不気味な状況にあると言えるのは間違いないだろう。

いずれにせよ日向灘はそれ自体が大地震の差し迫った震源であるとともに南海トラフ巨大地震のトリガーとしても考えられている「嫌な震源」であるのだけは間違いない。
 


 

関連URL:【毎日新聞】熊本地震 日向灘地震「引き金」も…過去の関係分析 【日本経済新聞】南海トラフ地震、予測どこまで 日向灘周辺に注目 スパコンやGPSで前兆に迫る
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