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地震予測、宏観異常、予言、前兆

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2017年03月21日不気味に相次ぐ南海トラフ関連報道と20日の和歌山県南方沖M5.0など気になる現象

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3月に入ってから南海トラフ巨大地震や日向灘に関する報道が相次いでおり、20日には無気味な位置で地震そして気になる海の変化についての話題が出ている(画像はUSGSより)。

3月に入ってから相次ぐ「南海トラフ関連報道」

3月7日にテレビ朝日が「南海トラフ広範囲で”ひずみ”海底調査が語る警鐘」として海上保安庁が南海トラフの15箇所に観測機を設置しこれまで行なってきたという観測結果を扱うニュースを報じ、東京大学地震研究所教授の言葉として「既に南海トラフではいつ大きな地震が起きても不思議ではない状況になっている」との見解を導いていた(関連記事参照)。

次に3月18日、産経ニュースが日向灘地震を取り上げて「南海トラフ地震の前兆かの声 地震研究者ら」とする記事を掲載。ここでは過去の事例から「日向灘地震をめぐっては、南海トラフ地震の発生間隔に影響を与えるという研究もある」と指摘し、南海トラフに向けて日向灘における地震に着目すべきだとしていた。

「熊本地震が日向灘地震に影響するのではないかとみて観測を強化した地震研究者グループもあり、日向灘の地震活動に注目することは、南海トラフ地震に備えるひとつの指標になるといえるかもしれない」

更に3月20日に今度はTBSが京都大学の観測によって日向灘におけるスロースリップが観測されたと報道。日向灘を南海トラフの状況を示す鏡のような存在として「日向灘で起きる不気味な小さな揺れ。それは、南海トラフ地震の予兆なのでしょうか?」と警戒を促すかのような表現で記事を締めていた。

他にもある。3月17日に西日本新聞が京都大学が東京大学の地震研究所と共に同日から日向灘におけるスロースリップの観測を開始したという記事を掲載しており、ここでもやはり「日向灘の地震は南海トラフ地震との連動が指摘されている」との専門家コメントを掲載。

南海トラフ地震については3月14日に日本経済新聞も「南海トラフ地震の広域避難、最大145万世帯 東大試算」として東京大学がM9クラスの南海トラフ巨大地震の際には最大145万6千世帯が広域避難に迫られ、これが東日本大震災時の33万世帯と比べても桁違いの規模だと報じていた。

3月に入ってから南海トラフや日向灘に関する話題がこれだけ連続しているのは不気味であると言えるだろう。

3月20日の不気味な深発地震と「寒ブリ」

上記のTBS記事では2016年4月に三重県南東沖で発生したM6.5の地震についても取り上げ、南海トラフ巨大地震が近いと説明していた。

「去年4月、三重県南東沖で発生したマグニチュード6.5の地震。当初は、海底で起きる通常の地震の1つとみられていましたが、1946年の南海地震から実に72年ぶりに同じ震源域が発生した地震だったのです。 これは、アスペリティの歪みが限界に近いことを示しているといいます。」

この三重県南東沖の震源からほど近い場所では、3月20日の21:57にも深さ452kmという深い場所でM5.0の地震が起きたばかりである。上記の画像はUSGSで紀伊半島南部付近における過去の震源をマッピングしたものだが、3月20日の夜に発生した深発地震の位置がオレンジ、そしてすぐ上に見える大きな水色の点で示された震源が何を指しているかと言えば、これは1946年12月21日の昭和南海地震(M8.0)なのである。

もうひとつ気になる現象も発生している。3月19日の夜、NHKが高知の地域ニュースとして「室戸沖で寒ブリ 大漁」という記事を掲載していた。ローカルニュースはすぐに削除されてしまうため現在は見ることが出来ないが、定置網に多くの寒ブリがかかり地元が活気づいているという話題であった。実は寒ブリの豊漁は東日本大震災の前にも2011年1月に東北地方で「記録的豊漁」としてテレビ番組が伝えていたことがわかっている。

更に寒ブリの豊漁は2015年の年末にも兵庫県の日本海側で30年ぶりとして報じられていたが、翌年の10月にはほどちかい鳥取県中部でM6.6・震度6弱の地震があったことを説明する必要はないだろう。まだある。2015年2月下旬に小田原の漁港でブリが大漁というニュースが報じられるとその3ヶ月後の5月30日、小笠原諸島西方沖でM8.5の巨大深発地震が起きたという事例だが、これらに照らせば高知県での寒ブリ豊漁や相次ぐ南海トラフ及び日向灘に関する報道、そして3月20日の深さこそ違えどごく近い位置で起きた無感深発地震それぞれが南海トラフ巨大地震の切迫と関係している可能性を否定することは誰にもできないだろう。
 


 

関連URL:【TBS Newsi】日向灘で発生“小さな地震”捉えた、南海トラフ地震解明のカギ? 【産経ニュース】今月続いた日向灘地震、南海トラフ地震の前兆かの声 地震研究者ら 【西日本新聞】「ゆっくり地震」解明へ 京大、日向灘で観測開始 体感ない地殻変動、本震前発生も 【日本経済新聞】南海トラフ地震の広域避難、最大145万世帯 東大試算
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