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2017年10月21日台風21号の上陸間近で気になる、伊勢湾台風上陸の前後に起きていた地震とは

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日本列島に接近している非常に強い勢力の台風21号が「伊勢湾台風」に似た状態で直撃する可能性がある、と報じられている。

ウェザーニュースによると台風21号は「接近時の勢力やコース、気圧配置が、戦後最大級の高潮被害をもたらした『伊勢湾台風』に似ています」ということで、高潮による被害などが今後懸念されるとみられるが、台風の進路と地震発生の間に何らかの関係があるのではないか、と囁かれることもあることから、伊勢湾台風当時、どのような地震が起きていたのか紹介しておくことにする。

伊勢湾台風は1959年9月26日に潮岬に上陸、三重県や愛知県、それに岐阜県を中心に5,000名以上の犠牲者を記録するなど過去最悪の被害をもたらした台風のひとつとして知られている。

当時、伊勢湾台風上陸前後にどのような地震が発生したか調べてみると、伊勢湾台風の前後に起きていたM5以上の地震はこの通りであった(伊勢湾台風の前後1週間)。

1959年09月19日 M5.0 震度2 宮城県沖
1959年09月24日 M5.7 震度4 山梨県中・西部
1959年10月03日 M5.6 震度3 薩摩半島西方沖
1959年10月04日 M5.3 震度2 根室半島南東沖

直前・直後のタイミングで際立った特徴は見られなかった、と言える。次に、伊勢湾台風上陸後半年間に広げて、M6以上の地震がどこで起きていたかを見てみることにする。

1959年10月26日 M6.8 震度3 福島県沖
1959年10月27日 M7.2 震度2 千島列島
1959年10月29日 M6.7 震度1 ウラジオストク付近
1959年11月08日 M6.2 震度4 北海道性恵方沖
1960年01月31日 M6.2 震度3 和歌山県南方沖
1960年02月05日 M6.1 震度2 三陸沖
1960年03月04日 M6.1 震度4 薩摩半島西方沖
1960年03月21日 M7.2 震度4 三陸沖

伊勢湾台風上陸後1ヶ月経過してからのM6オーバー発生は台風との因果関係を見つけるには至らない。こうした点から言えば、今回の台風を地震という面から心配する必要はそれほどないと言って良いだろう。

とは言え南海トラフ巨大地震の震源域上を進んで上陸する見込みの台風21号であることから、やはりどこかで気になってしまう心理は否めないだろう。確かに長いスパンで見ると少々気になる点もないわけではない。

まず2016年10月8日に阿蘇山が36年ぶりの爆発的噴火を引き起こしていたが、伊勢湾台風の前年にも阿蘇山では死者12名を記録する噴火活動が記録されていたこと。

そして2016年4月に三重県南東沖M6.1の地震が発生していたが、伊勢湾台風の前年、1958年12月にも三重県南東沖でM6.3の地震が記録されており、伊勢湾台風から4ヶ月後の1960年1月31日には和歌山県南方沖でM6.2・震度3の地震が起きていたこと。

1959年といえば昭和東南海・昭和南海地震から10数年後というタイミングであったことに照らせば、もし今回の台風21号が南海トラフ巨大地震の震源域に何らかの作用を及ぼした場合、その影響は歪みが溜まっている分大きくなる可能性はあるかもしれない、という程度の懸念が全くゼロというわけではない、のかもしれない。
 

関連URL:【Yahoo!ニュース】台風21号、戦後最大級の高潮被害 伊勢湾台風に似た状態で直撃か


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