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地震予測

2017年12月19日北海道千島海溝沿いで「超巨大地震が切迫」発表で知っておきたい3つのポイント

2017/12/20

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12月19日に地震調査委員会が「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)」の中でM9クラスの超巨大地震が切迫していると発表したことからテレビや新聞が一斉にこれを報じている。

北海道沖に見られる空白地帯

地震調査委員会では千島海溝沿いで過去6,500年間の間に18回の巨大地震が発生していたとして、想定340~380年の平均発生間隔であるところ既に前回から400年程度経過していることからM8.8以上の巨大地震が今後30年内に7~40%の確率で発生する可能性があると指摘している。

各メディアが既に伝えていることから詳細は省くが、気になる表現も見受けられる。「本評価の対象領域を越えて破壊が広がる可能性も否定できない。例えば、三陸沖北部から、カムチャッカ半島沖までを同時に破壊する場合、長さ約2,400kmの海溝沿いで破壊が発生するような超巨大地震となる」といった記述も見られているのである。

東日本大震災の本震である東北地方太平洋沖地震による断層破壊について気象庁は2011年3月下旬に「長さ約450km、幅約200km」と発表していたことから、北海道における超巨大地震の規模感が窺える。

今回の発表でまず気になるのは東日本大震災以降、該当地域において地震の空白地帯が出来ているという点だ。上記は東日本大震災以降に発生してきたM5以上の地震をリストアップしたものだが、赤で囲った一帯で殆ど地震が起きていない。それ以前の時期について見てみると1950年代や60年代にはそれなりの回数の地震が発生していたが、最近になってぱったりと動きが止まっているのである。この空白地帯が何を意味しているのかがまず一点である。

400年サイクルで全国が揺れる可能性は

次に今回地震調査委員会では前回、千島海溝沿いで発生したとされる地震の発生年について、正確に定まっていないが既知の知見から1611年から1637年と指摘している。

この期間における地震と現在、日本で発生している地震は奇妙に符合してえる部分があるのだ。2016年04月に熊本地震が起きた際、その翌月にAERAが歴史学者の解説として400年前にも「同じ肥後地方で、一つの都市が壊滅するような大地震が起きていた」と指摘していた。これは1619年の地震で規模こそM6.0であったというが「おそらく震度6強ないし7の非常に強い揺れと余震」だったとされていることから2016年の地震に近かった可能性があるのだ。

日本における大地震のサイクルを「400年サイクル」と「1,200年サイクル」と指摘する専門家もいる。元前橋工科大学教授の濱嶌良吉氏で、現在の日本について「今は2つのサイクルがちょうど重なる時期に当たります」とこれも熊本地震の翌5月に日刊ゲンダイ上で述べていた。

今回、400年前の千島海溝における巨大地震が再び日本を襲う可能性が切迫していると地震調査委員会が発表したことで改めて17世紀にどのような地震が起きていたのかについての関心が高まるだろうが、もし繰り返されるとすれば甚大な被害は避けられないだろう。

1605年には南海トラフ巨大地震とも言われている慶長地震(M8.0)が、1649年には慶長武蔵地震(M7.1)が、1662年には関西を襲った寛文地震(M7.6)が、1677年になると延宝八戸沖地震(M8.0)、延宝房総沖地震(M8.0)がそれぞれ発生していた上に、1703年になると今度は元禄関東地震(M8.2)そして1707年の南海トラフ巨大地震である宝永地震(M8.6)と続いていったためである。

更に、最近中央構造線上の地震が相次いでいると紹介したばかりだが(関連記事参照)400年前の熊本地震について触れた前述のAERAではこのようにも指摘していた。

AERA「つまり「400年前の東日本大震災」のあとには、国内最大級の活断層である「中央構造線断層帯」の西端の熊本・八代でまず地震が起き、大分・広島・愛媛・香川へと西日本の中央構造線を東に向かって、次々と地震が連発した形跡があるのです。」

中央構造線断層帯でM7以上が5日間の間に3回相次いだ慶長伊予地震・慶長豊後地震・慶長伏見地震はと言えば1596年。400年前のことだったのである。

400年前に起きていた一連の地震が繰り返されているとすれば、北海道にとどまらず千葉や関西、それに関東から南海トラフなど各地で大地震への備えを強めておかねばならないだろう。地震が北海道だけに限らない恐れがある、これが二点目である。

首都直下地震との兼ね合いは

最後に首都直下地震との兼ね合いだ。千島海溝沿いにおける超巨大地震が仮に発生した場合、現地における被害や日本列島全体への津波の影響も懸念されるが、もう一つ知っておきたい点がある。400年サイクルを提唱している濱嶌良吉氏は2014年8月にテレビ番組でこう発言していたのである。

濱嶌「南海トラフより先に首都直下。その前に、北海道で大きな地震があるんです」

千島海溝沿いに迫るという巨大地震は首都直下地震へと繋がっていくのだろうか。詳細は不明ながらこんな情報もある。地震調査委員会が前回の北海道巨大地震の期間として挙げている1611年から1635年についてだが、Wikipediaによると1635年3月12日に「江戸で地震 M6.0前後、大きな被害」と書かれている下に「同日に蝦夷で強震」。これが北海道巨大地震を指しているとすれば、同じ日に東京で地震が起きる恐れもある、ということになるのだ。
 


 

関連URL:【地震本部】千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)
 【dot.】熊本大地震は「前例」あった “17世紀と酷似する”地震パターンとは 【日刊ゲンダイ】国はなぜ調査しない 都心部に「長さ7キロ断層群」の恐怖


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