地震予測

2018年06月13日千葉県東方沖で強い地震の恐れは?前回のスロースリップから見る傾向と可能性

2018/06/14

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06月11日に地震調査委員会が千葉県東方沖における地震への注意を喚起したところ、翌日早朝、M4.9・震度3の地震が発生したことで千葉県東方沖を始めとする首都圏での強い地震に対する警戒が非常に強まっているようだ。千葉県東方沖については4年前にもスロースリップの発生と地震への注意喚起が行われていた。この時、どのような地震が起きていたのだろうか。

地震調査委員会委員長は大地震の前兆否定

06月11日、地震調査委員会が房総半島におけるスロースリップの発生を指摘すると共に、千葉県東方沖で「今後の地震活動に注意して欲しい」と発表したところ(関連記事)、翌日06月12日の05:09に早速、千葉県東方沖でM4.9・震度3の地震が起きたことから(関連記事)、千葉県東方沖付近における強い地震の発生に懸念が広がっている。

その理由のひとつが、M4.9・震度3後に地震調査委員会委員長の平田直・東大地震研究所教授が「今後はより揺れの大きい地震が起きる可能性もある」と話していたためだが、その後平田教授はNHKの取材に対し「少なくとも大地震の前兆とは思っていません」と語っており、被災地震発生の可能性に言及したわけではないとの見解を示している。

千葉県東方沖でのスロースリップに伴う地震への注意喚起は2014年01月にも行われていた。2014年01月10日、NHKが「千葉県沖 地震活動に注意を」というタイトルで千葉県東方沖周辺での地震に警戒を促し、「スロースリップが起きると、数か月間、地震活動が活発になることがあり、念のため注意してほしい」という気象庁のコメントを紹介していたのだ。

では、この時その後どのような地震が起きていたのだろうか。

前回のスロースリップで見られた地震の傾向は

2014年01月のスロースリップは01月02日頃から変化が捉えられていたが、01月02日から1ヶ月間、千葉県と茨城県、東京都で発生していた地震のリストが下記である。

まず目立っているのが千葉県東方沖での地震が短期間の間に連発する傾向があったという点で、01月02日から01月03日の6回と01月18日から01月23日までの4回に集中していたことがわかる。

こうした傾向に照らせば、今回06月12日の早朝に発生したM4.9・震度3にとどまらず数日の間に複数回の地震が千葉県東方沖で起きる可能性があると共に、仮に収まった場合でもその後しばらく後に再び複数回の地震につながる恐れがあることを否定出来ないため、今後1ヶ月程度は十分に注意するべきと言えるだろう。

また下記から分かる通り千葉県東方沖以外にも特に茨城県における地震が非常に数多く発生するなど周辺の震源への影響も無視出来ない。

特に01月11日と01月13日には東京湾でそれぞれ有感地震が観測されていたが、東京湾で有感地震が記録されるのは比較的珍しいことから、関連が疑われる。

更に下記には含まれていないが1ヶ月が経過した直後の2014年02月11日には房総半島南方沖でM5.6・震度3という地震も起きていたなど、千葉県東方沖だけでなくその周辺における地震活動にも注視しておく必要があるだろう。。

2014年01月の千葉県東方沖スロースリップ後の地震

2014年01月02日 M3.1 震度1 茨城県南部
2014年01月02日 M4.2 震度2 千葉県東方沖
2014年01月02日 M3.0 震度1 千葉県東方沖
2014年01月02日 M5.1 震度3 千葉県東方沖
2014年01月02日 M3.5 震度2 千葉県東方沖
2014年01月02日 M3.1 震度1 千葉県東方沖

2014年01月03日 M3.6 震度2 茨城県南部
2014年01月03日 M3.2 震度1 千葉県東方沖
2014年01月06日 M3.2 震度1 千葉県東方沖

2014年01月06日 M3.8 震度2 茨城県北部
2014年01月07日 M3.3 震度1 茨城県北部
2014年01月07日 M4.2 震度3 千葉県東方沖
2014年01月09日 M4.5 震度4 茨城県北部
2014年01月09日 M2.4 震度1 茨城県北部
2014年01月09日 M3.2 震度1 千葉県東方沖
2014年01月11日 M3.4 震度2 茨城県北部
2014年01月11日 M2.4 震度1 東京湾
2014年01月11日 M2.9 震度1 茨城県北部
2014年01月13日 M3.6 震度3 茨城県北部
2014年01月13日 M2.9 震度1 茨城県北部
2014年01月13日 M3.2 震度1 東京湾
2014年01月14日 M2.9 震度1 茨城県北部
2014年01月14日 M4.1 震度1 茨城県沖
2014年01月15日 M3.5 震度2 茨城県北部
2014年01月15日 M3.8 震度1 茨城県沖
2014年01月15日 M3.0 震度1 茨城県北部
2014年01月15日 M3.4 震度2 茨城県北部
2014年01月17日 M4.3 震度3 茨城県沖
2014年01月17日 M4.3 震度2 千葉県北西部
2014年01月18日 M3.2 震度1 茨城県南部
2014年01月18日 M3.2 震度1 茨城県北部
2014年01月18日 M4.1 震度2 千葉県東方沖
2014年01月19日 M3.5 震度1 千葉県東方沖
2014年01月22日 M3.5 震度1 千葉県東方沖

2014年01月23日 M3.9 震度1 房総半島南方沖
2014年01月23日 M4.5 震度2 千葉県東方沖
2014年01月24日 M3.9 震度2 茨城県北部
2014年01月24日 M3.0 震度1 茨城県北部
2014年01月24日 M2.8 震度1 茨城県北部
2014年01月25日 M3.6 震度2 千葉県北西部
2014年01月26日 M3.1 震度1 茨城県沖
2014年01月28日 M4.2 震度2 茨城県沖
2014年01月28日 M4.1 震度2 茨城県沖
2014年01月28日 M2.9 震度1 茨城県北部
2014年01月28日 M4.0 震度1 茨城県沖
2014年01月28日 M3.0 震度1 茨城県北部
2014年01月29日 M3.5 震度1 茨城県沖
2014年01月29日 M3.4 震度1 茨城県沖

M8クラスの可能性も否定出来ない千葉

今回、「少なくとも大地震の前兆とは思っていません」と大地震への発展を否定した地震調査委員会の平田教授だが、仮に強い地震につながった場合、どの程度の規模が見込まれるのだろうか。

千葉県東方沖でスロースリップが起きた後に比較的強い地震が発生していた例としては2011年11月の際に2011年11月03日千葉県南部M5.2・震度4、2007年08月の時には2007年08月18日に千葉県東方沖でM4.8・震度5弱がそれぞれ起きていた。

スロースリップと大地震の関係については東日本大震災の前に東北地方で観測されていたことも不安を増幅させる要因となっているようだが、千葉・茨城の沖合は東日本大震災のM8クラス最大余震が起こり得る場所とも言われているだけに気になるところだろう。

M8クラスの可能性を指摘する専門家もいる。2016年11月に元東京大学地震研究所准教授の佃為成氏は日刊ゲンダイ誌上で「次の地震警戒は『千葉』」としてスロースリップにも言及した上で「「このエリアは、1703年の元禄地震(M7.9~8.2)からエネルギーをためてきています。(中略)近いうちに元禄時代の地震と同規模の地震が発生する可能性は否定できません。現実になれば、M8級になると想定されます」と述べていたのだ。
 


 

関連URL:【NHK】地震を“予言”? 真相は 【日刊ゲンダイ】NZに続き福島でM7.4…次の地震警戒は「千葉」と専門家


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