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国内地震 発生地震

2018年07月07日スロースリップの千葉県東方沖で予測されていたM6.0が発生、今後の注意点は

2018/07/08

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07月07日の20:23に千葉県東方沖でM6.0・震度5弱の地震が発生した。スロースリップ発生による地震が取り沙汰されていた場所だが、今回の規模の地震発生は複数の予測から想定の範囲内だったと言える。今後の注意点は。

2018年4回目のM6超え地震

日本国内でM6以上の地震を記録したのは06月18日の大阪府北部M6.1・震度6弱以来約3週間ぶりで、2018年としては4回目。

01月24日 M6.2 震度4  青森県東方沖
03月25日 M6.1 震度3  八丈島東方沖
06月18日 M6.1 震度6弱 大阪府北部
07月07日 M6.0 震度5弱 千葉県東方沖

千葉県東方沖で有感地震を観測したのは06月28日のM3.4・震度2以来9日ぶりで、千葉県東方沖におけるM6以上の地震としては2012年06月06日のM6.3・震度3以来6年ぶりとなる。

過去約90年間で千葉県東方沖では20回以上のM6以上を記録しており、中には1987年12月17日の千葉県東方沖地震(M6.7・震度5弱)のように強い地震も起きていたことから今回のM6.0という規模をそれほど特別視する必要はないが、06月にスロースリップが発生しているとして地震調査委員会が「注意して欲しい」と呼びかけていた房総半島沖だけに(関連記事)、強い地震が続発する可能性は否定出来ない。

予測されていた房総半島沖での強い地震

今回の地震で知っておきたいのは、今回の規模の地震発生に対し複数の予測が示されていた点だ。

最もピンポイントで予測していたのがEPRC(一般社団法人地震予兆研究センター)で、07月02日に配信していたレポートの中で「房総半島では今後M6クラスの地震発生への注意が必要」と明記していたのだ。

これは房総半島における地殻変動が直近1ヶ月間、通常と異なる方向に変動しているためだというが、EPRCは南海トラフに対しても「最大震度7」の可能性を示しているだけに、今後EPRCによる南海トラフ巨大地震についての予測が改めて注目を集めることになるだろう(関連記事)。

また、GW明けに3ヶ月という期間を設定した上で「南関東で震度5以上の地震が発生する可能性が非常に高い」と指摘していた村井俊治東大名誉教授も、06月29日の時点で房総半島における「水平変動が今まで見たことない位大きく出ています」と述べ、房総半島での強い地震に対し「警戒したほうがよいでしょう」と述べていた(関連記事)。

更に過去のデータからも今回の規模は予測されていた。房総半島沖でのスロースリップ発生から約1ヶ月が経過した時点での今回のM6.0地震であったが、前回のスロースリップでも類似の事例が確認されていたためだ。

前回、房総半島沖でスロースリップが生じていたのは2014年01月。この時、1月末にかけて千葉県東方沖などで地震が多発した後に、2月11日になってから房総半島南方沖でM5.6・震度3というそれまでよりも強い地震が発生していたのである(関連記事)。

他にも、06月16日に千葉県南部で5回の地震を記録した際に、それほど多くない千葉県南部で過去に複数回の地震が起きた際のデータから、その後千葉県や茨城県における強い地震に繋がる傾向がある点を指摘していた(関連記事)。

これらの点からは、今回の地震は想定の範囲内であったと言えるだろう。

今後の注意点は

では、今後房総半島沖における地震活動はどのように展開していくのだろうか。

まず、今回の地震がいわゆる本震であったかどうか現時点では定かでないことから、東日本大震災の2日前に起きていた前震がM7.2であったことに照らせば、今回のM6.0が仮に前震であった場合、M8クラスの本震が発生してもおかしくないと言える。

東日本大震災の震源域南北に存在するとされる「割れ残り」が引き起こす最大余震がM8クラスと考えられている以上、南側に位置する茨城や千葉の沖合における大地震への警戒を怠るべきではないだろう。

東日本大震災の比較対象として挙げられる869年の貞観地震(M8.6)の際にも、その9年後である878年に相模・武蔵地震(M7.4)が関東地方で起きていたことからも明らかである。

では、房総半島沖でM8クラスの発生はあり得るのかと言えば、あり得るのである。1677年11月04日の延宝房総沖地震はM8を超える規模だったとされており、房総半島南端で起きたとされる1703年の元禄地震もM8.5前後だと考えられているからである。

まずは千葉県東方沖をはじめとする房総半島沖における地震活動を注視すべきであるが、もうひとつ知っておきたい点がある。

今回のM6.0の震源位置「北緯35.1度/東経140.6度」ではこれまでに3回の地震を起こしてきたが、過去のデータから茨城や福島における地震への波及が見られているのである。

「北緯35.1度/東経140.6度」の地点で最も最近発生した地震は2011年03月15日のM3.4・震度1であった。この地震は東日本大震災のわずか4日後であったことに加え、震源の深さも今回の50kmに対して「ごく浅い」場所であったことから除外するが、残る2例、1947年と1987年には、その後直近で茨城県沖M5.1や福島県沖M5.6といった地震が見られ、1987年のケースでは約1ヶ月後に福島県沖でM6.6・震度5弱という強い地震まで起きていたのである。
 


 

※画像は気象庁より。


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