181208-010日向灘・豊後水道コンボ地震

日向灘と豊後水道で相次ぎ地震、芸予地震の前にも


 
12月08日の午前、日向灘と豊後水道で有感地震が計3回相次ぎ発生した。南海トラフとも関連が深いこれらの震源が24時間以内に揺れあった際の事例では、その後どのような地震が引き起こされていたのだろうか。

日向灘と豊後水道で計3回の有感地震

12月08日08:33 M3.9 震度2 日向灘
12月08日09:14 M3.0 震度1 日向灘
12月08日09:26 M3.2 震度1 豊後水道

日向灘で震度1以上を観測したのは11月30日のM3.6・震度1以来8日ぶりで、豊後水道は07月01日のM2.9・震度1以来5ヶ月ぶりであった。

今回の地震は震央名こそ「日向灘」と「豊後水道」と異なってはいるものの、境界付近で発生していたことに加え3回の地震いずれも震源の深さが30kmであることから一連の揺れは同種の地震によるものだったと考えて良さそうだ。

12月07日には気象庁が「南海トラフ地震に関連する情報(定例)について」を発表、その中で四国西部については深部低周波地震(微動)が11月30日から継続中とされているが、今回の震源の位置はそれよりも南側に当たる場所であったと見られる。

気象庁は「南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません」と結論づけているが、日向灘、豊後水道と南海トラフに関連の深い震源で地震が相次いだことから、今後の地震発生が気になるという人も多いだろう。

ここでは過去に日向灘と豊後水道がそれぞれ24時間以内に揺れあっていた場合、その後どのような地震が引き起こされていたのか、事例を元に傾向を紹介しておくことにする。
 

芸予地震の前にも

日向灘と豊後水道が24時間以内にそれぞれ有感地震を記録していた11例のうち、2つのケースについては直前に起きていた強い地震の余震であったとみられる。

1939年03月20日に日向灘でM6.5・震度4が起きた後のケースと2014年08月29日に日向灘でM6.0・震度4が起きていたケースである。

残る9例についてその後のM5以上について追跡したところ、やはり南海トラフに関連する震源における強い地震に繋がっていたケースが目立った。

2009年05月の際には3週間後に伊勢湾でM5.0、2014年10月の時には沖縄本島近海で9日後と16日後にM5.1とM5.6、1992年では11日後に大隅半島東方沖M5.2といった事例もあるが、直近で揺れていたパターンも複数確認できた。

1985年05月12日に日向灘と豊後水道でそれぞれ地震が起きると、その日のうちに愛媛県南予でM6.0が、また2001年03月には2日後にトカラ列島近海でM5.1が起きていたのである。

更にこの2001年03月の事例ではそれだけにとどまらない。03月24日には安芸灘でM6.7・震度6弱の芸予地震へと繋がっていった他、04月03日に今度は静岡県中部でM5.3・震度5強の地震が引き起こされていたのだ。

日向灘と豊後水道で24時間以内に有感地震が起きると1ヶ月以内に南海トラフに関連した震源でM5以上が発生していたのは9例中5例、これを2ヶ月以内に広げると三重県南東沖M5.3や九州地方南東沖M5.5、東海道南方沖M5.0に広島県北部M5.2といった震源における地震が加わり9例中7例となる。
 
※画像は気象庁より。