181209-009福岡県西方沖M3.1・震度1

警固断層帯のごく近く、福岡県北西沖で18ヶ月ぶりの地震


 
2018年12月09日の18:23に福岡県北西沖でM3.1・震度1の地震が発生した。福岡市の中心部に被害をもたらす恐れがあるとして知られる警固断層帯のごく近くでおよそ18ヶ月ぶりに起きた地震であった点が特徴だ。

この地震で注目されるのはまず福岡県北西沖で有感地震を観測したのが2017年06月27日のM3.7・震度1以来およそ18ヶ月ぶりであったという点である。

福岡県北西沖では1985年以降、すべての有感地震が深さ20km以下で起きており、今回の震源の深さも気象庁は20kmとしているがHi-netでは9.6kmとしていることから、これまでの一連の地震と似た場所で発生した可能性が高そうだ。

とは言え今回の震源は志賀島の北西に当たる場所であることが2つ目の注目点として挙げられる。警固断層帯上と言ってもいい位置であるからである。

警固断層帯は2005年03月20日にM7.0・震度6弱の福岡県西方沖地震を引き起こした断層帯として知られている。「北西部」と「南東部」に分かれる警固断層帯が福岡県西方沖地震を発生させたのは今回の震源も含まれる「北西部」であったが、福岡県の中心部に近い「南東部」は国内の活断層でも地震発生確率が高いのがポイントだ。

「南東部」の平均活動間隔は約3,100年~5,500年と考えられている一方で最新の活動時期は約4,300年前~3,400年前。地震後経過率は0.6~1.4とされていることから、今後30年以内にM7.2程度の地震が0.3~6%という確率で発生する可能性があるのである。

2016年には現地で専門家が警固断層帯について「活動直前の満期に近づいている」と指摘、「いつ地震が起きてもおかしくない状況」と警鐘を鳴らし対策が急務であると呼びかけていた。

今回、「北西部」に該当する位置であったとは言え18ヶ月ぶりの揺れを記録した福岡県北西沖と警固断層帯の動向を注視すべきだが、付近における最近の地震活動についてはもうひとつ、知っておきたい点がある。

2018年07月09日に福岡県と佐賀県の県境で12年ぶりの地震が2度起きていたのである。発生当初「福岡県福岡地方」とされた地震はその後「佐賀県南部」として発表され、M3.5・震度2とM4.2・震度3と記録されているが、佐賀県南部ではこれら2回を含めても1923年以降に観測された有感地震はわずか19回。

福岡県西方沖地震が起きた2005年の2回と翌年2006年の2回以降、沈黙していた佐賀県南部が12年ぶりに7月に揺れ、12月に福岡県北西沖で18ヶ月ぶりの地震という流れなのである。
 
※画像は気象庁より。