181211-001熊本県球磨地方地震3連発

熊本県球磨地方で未明に地震3連発、硫黄山からも近い場所で


 
2018年12月11日の未明に熊本県球磨地方でM3.2・震度3を含む3回の地震が相次いで発生した。すぐ近くでは硫黄山が比較的活発な活動を続けているが、地震活動としても気になる点があるようだ。

硫黄山周辺で有感地震が連発

熊本県球磨地方では12月10日にも小規模な地震が発生していたことから、今回の3回を含めこの数日で4回の有感地震が連発していることになる。

12月10日11:28 M2.4 震度1 熊本県球磨地方
12月11日01:05 M2.5 震度1 熊本県球磨地方
12月11日01:24 M2.0 震度1 熊本県球磨地方
12月11日01:53 M2.6 震度1 熊本県球磨地方

付近には霧島山(新燃岳)や霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山が位置しており、このうち霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)については気象庁が12月10日16時の「火山の状況に関する解説情報」で「硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が継続しています」「硫黄山周辺では火山性地震は概ねやや多い状態で経過しています」「ごく小規模な噴火の可能性があります」と注意を促している。

硫黄山では2018年04月19日に1768年以来250年ぶりという噴火を観測しており、その後11月03日にも火山性地震が103回と急増したばかりであった。

12月11日未明に3連発した有感地震の震源はいずれも硫黄山のすぐ北側に当たる場所であったとみられるが、硫黄山では南側に噴気地帯がある他、西側で噴気が上がっている。
 

宮崎県南部山沿いと日向灘でも地震

12月11日未明の3連発を含む12月10日からの地震活動は、熊本県球磨地方における有感地震としては前回の噴火直後のタイミングであった05月03日の3連発以来7ヶ月ぶりであった。

熊本県球磨地方では1923年以降、今回の4回を含めても有感地震がわずか50回しか記録されておらず、震度1以上の地震としては非常に珍しい震源で起きたと言える。

地震活動として捉えた場合、注目されるのが12月08日の宮崎県南部山沿いM2.7・震度1と日向灘におけるM3.0・震度1とM3.9・震度2だ。

宮崎県南部山沿いでの地震は発生当初には熊本県球磨地方における地震とされ震源の位置は今回の3連発より南側に当たる場所だったとみられるが、これらの震源では過去、短期間の間にそれぞれで強い地震が発生し合っていた履歴があるからである。

熊本県球磨地方における今回の3連発の震源に近い場所では1968年05月01日にM4.7・震度3という同震源としては強い地震が起きていたが、その約2ヶ月前となる1968年02月21日には宮崎県南部山沿いでM6.1・震度5のえびの地震が発生すると今度は1968年04月01日にM7.5・震度5の日向灘地震が起きていたのだ。

M8~M9クラスが30年以内に70~80%の確率で発生するとされている南海トラフ巨大地震に目が向きがちだが、日向灘でも「日向灘プレート間のひとまわり小さいプレート間地震」は30年以内にM7.1前後の規模の地震が70~80%という高い確率で起きると指摘されている。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:【気象庁】火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情報 第107号