181211-002南大西洋南サンドイッチ諸島M7.1

南大西洋でM7.1大地震、過去事例で共通していた日本国内地震は


 
2018年12月11日の日本時間11:26に南大西洋でM7.1の大地震が発生した。12月に入り3回目と再び増加しているM7以上大地震だが、今回の震源付近で過去に起きたM7以上では、いずれも前後に日本海側で強い地震が記録されていた。

12月3回目の大地震が南大西洋で発生

世界でM7.0以上の大地震が観測されたのは12月05日のニューカレドニアM7.5以来6日ぶりで2018年としては15回目。

01~02月にかけて5回発生していたM7以上大地震が半年間の沈黙後、08月下旬から09月にかけて6回相次ぎ、再び2ヶ月間の沈黙を経て12月01日にアラスカM7.0・12月05日ニューカレドニアM7.5と続いたことから「M7以上大地震が更に続発する可能性も念頭に置いておく必要がある」と指摘していたが、今回またも短期間の間に集中している形であり、今後も注意する必要があるだろう。

今回の震源であった南大西洋の南サンドイッチ諸島では11月16日にもM6.4の地震が起きたばかりであったが、震源の深さが前回の15kmに対して今回は164kmと異なっており、関連は不明である。

では今回の震源付近で過去に発生した大地震ではその後どのような傾向が見られていたのだろうか。
 

付近での大地震、過去事例と日本に見られた共通点とは

今回の震源付近で深さ100km以上の大地震が起きた例は過去に3回しか記録されていない。1961年09月01日のM7.3と1961年09月08日のM7.1、それに1964年05月26日のM7.8である。

1961年の2つの事例はごく短期間の間に2回発生していたことから実質的には2度のケースのみということになるが、まずそれぞれについてその後世界で起きていたM7以上大地震について見てみよう。

1961年の事例では南太平洋の今回の震源付近で観測されたM7以上大地震から3ヶ月の間に世界でM7以上は記録されていなかった。

また1964年の際には5回の大地震が3ヶ月の間に起きており、パプアニューギニアM7.0やバヌアツM7.6、メキシコM7.3といった地震のほか、日本でも2度の大地震が発生していた点が目立っている。

1964年06月23日の根室半島南東沖M7.0(気象庁はM6.8と記録)と1964年06月16日のM7.5新潟地震である。

このうち新潟地震については12月10日に三重県南東沖でM5.3が発生した際に触れたばかりであった。

1964年06月12日の三重県南東沖M4.9が12月10日の地震とよく似た条件で起きていたため過去の事例のひとつとして挙げていたもので、この直前にあたる05月26日に南大西洋で類似の大地震が発生していたということになるのである。

次に南大西洋における1961年09月の大地震の際、世界ではM7以上が起きていなかったが日本ではどうだったのだろうか。南大西洋での大地震から3ヶ月以内に日本でもそれほど強い地震は起きていなかった。だが、気になる点もある。

1961年09月01日と09月08日に南大西洋でM7以上が連発する直前である1961年08月19日に石川県加賀地方を震源とするM7.0の北美濃地震が起きていたのだ。

この時も三重県南東沖では08月17日にM5.3の地震が発生していたが、南大西洋における今回の震源付近での大地震と三重県南東沖そして日本海側の強い地震が集中していたという点では1961年の事例も1964年の事例も共通しており、今回も三重県南東沖と南大西洋で起きたということになるのである。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。