181220-009徳島県北部で1日に2回地震

中央構造線近い徳島県北部で2度の地震、大阪府北部地震前にも


 
12月19日の午前と夜に徳島県北部で2度の有感地震が発生した。地震が多くない徳島県北部で1日に2度の揺れを観測したのは約90年間で3回のみ。中央構造線断層帯と南海トラフの2つの点から考える必要があるだろう。

大阪府北部地震前にも日に3度揺れていた徳島県北部

徳島県北部における今回の地震はいずれも深さ「ごく浅い」「10km」と浅い位置であったことから、すぐ近くを走っている中央構造線断層帯との関係にまずは目を向けるべきだろう。

12月19日09:03 M2.3 震度1 徳島県北部
12月19日23:36 M3.1 震度2 徳島県北部

震源の位置は09:03のM2.3が西側で23:36のM3.1がその東側で起きていた。いずれも中央構造線断層帯上と言っても良い場所である。

九州から関東地方にまで達しているともされる国内最大級の断層帯である中央構造線断層帯は06月18日の大阪府北部M6.1・震度6弱の際に取り沙汰された。

中央構造線断層帯沿いでわずか5日間の間にM7を超える大地震が3連発した1596年の慶長伊予地震(M7.0)・慶長豊後地震(M7.8)・慶長伏見地震(M7.1)を念頭に中央構造線断層帯における強い地震誘発への懸念が高まったが、徳島県北部では前述の通り過去3回しか発生してこなかった「1日に複数回の有感地震」が大阪府北部M6.1の直前に記録されていた点に留意しておく必要があるだろう。

2018年06月03日にわずか1時間程度の間に有感地震が3回発生していたのだ。

06月03日14:30 M2.2 震度1 徳島県北部
06月03日15:17 M2.8 震度2 徳島県北部
06月03日15:42 M2.6 震度1 徳島県北部

徳島県北部で同日中に2度の揺れを観測したもう一つの事例である1969年09月19日の際にも中央構造線付近では1969年09月07日に伊予灘でM5.2・震度3が起きていたことから連鎖する可能性は拭えず、中央構造線断層帯沿いにおける地震にまず注意する必要があるだろう。
 

昭和南海地震直後にも2日で計4回の揺れ

徳島県北部において1日に複数回の地震が発生した3つ目の事例は1947年01月07日の2回、01月08日の2回であった。

これが1946年12月21日の昭和南海地震からわずか半月後というタイミングであったのを説明する必要はないだろうが、注目されるのは1969年09月19日の徳島県北部2度の地震の前にも南海トラフに関わりの深い震源で強い地震が相次いでいた点である。

徳島県北部の前日、09月18日に大隅半島東方沖でM5.9・震度4とM5.4・震度4というM6クラスを含む地震が起きていた他、既に触れた通り09月07日に伊予灘でM5.2・震度3、またその数ヶ月前に当たる04月21日には日向灘でM6.5・震度4というM7クラスが記録されていたのだ。

では3度目の事例となる2018年06月03日に徳島県北部が3回揺れたケースではどうだったのだろうか。この時も南海トラフ巨大地震の前に増加するとの指摘ある内陸部の強い地震が発生していた。04月09日に島根県西部でM6.1・震度5強が起きていたのである。

南海トラフとの関連という意味でも徳島県北部において2回発生した地震の影響を注視する必要がありそうだ。
 
※画像は気象庁より。