181224-009関東東方沖・三重会合点付近で4連発

三重会合点付近でM5.6など4回の地震、2年前はその後大地震も


 
2018年12月24日午前から午後にかけて関東東方沖付近におけるいわゆる三重会合点のごく近くでM4.5を超える地震が15:00までに4回発生した。2年前に起きた三重会合点付近における地震ではその後鳥取県中部M6.6や福島県沖M7.4という強い地震に繋がっていた。

 

三重会合点付近で午後にかけ4連発

12月24日09:18 M5.6 関東東方沖付近(深さ18km)
12月24日09:43 M5.5 関東東方沖付近(深さ6.9km)
12月24日12:00 M4.7 関東東方沖付近(深さ10km)
12月24日14:42 M4.6 関東東方沖付近(深さ36.4km)

これらの地震はいずれも震度1未満の無感地震として記録されたが、太平洋プレート、北米プレートそしてフィリピン海プレートがぶつかる複雑な場所であることから、無感地震であったとは言え注目を集めそうだ。

また今回の地震は比較的浅い震源で発生したが、前後して相模トラフを経た南海トラフにおいても東海道南方沖や紀伊水道の浅い位置で有感地震が相次いだことも、相模トラフから南海トラフにかけての一帯における地震への警戒を強めることになるだろう。

12月24日04:22 M3.8 震度1 東海道南方沖
12月24日07:37 M2.6 震度2 紀伊水道
12月24日09:51 M2.8 震度2 紀伊水道
 

2年前のM6.7後には鳥取県中部M6.6や福島県沖M7.4

三重会合点付近における最近の目立った地震としては2016年09月23日に北米プレート側で起きた関東東方沖M6.7・震度1というM7クラスを挙げることが出来る。

この時、その後どのような揺れに繋がっていたかと言えば1ヶ月以内にM5.5以上のM6クラスが日本海溝方面、南海トラフ方面そして伊豆・小笠原海溝方面で4回も発生していた。

関東東方沖M6.7の3日後に沖縄本島近海M5.6、10日後に父島近海M5.8、その12日後に硫黄島近海M5.8、そして2016年10月21日には鳥取県中部でM6.6。

鳥取県中部におけるM6.6は震度6弱を観測したため記憶している人も多いだろうが、日本海溝方面でも11月22日に福島県沖でM7.4という大地震が起きていたのだ。

鳥取県中部M6.6や福島県沖M7.4の前に三重会合点付近でM6.7の強い地震が発生していたことは今回の地震を考える上で知っておきたいポイントであろう。
 

三重会合点付近で起きた地震後の発震傾向は

今回、三重会合点付近で4連発した地震のうち、09:18のM5.6と09:43のM5.5、それに12:00のM4.7はいずれも20世紀以降に三重会合点で発生してきたフィリピン海プレート側における中規模地震としては最も三重会合点に近い場所で起きた地震であったという点が際立っているが、M5.5の震源にごく近い場所では1975年に深さ49kmの地点でM4.8を記録したことがある。

この時、その後国内におけるどのような地震に繋がっていたか追跡してみると、2ヶ月以内にM5.5を超えるM6クラス以上が6回、うち2回はM7を超える大地震であった。1975年06月10日の北海道東方沖M7.0と06月29日の日本海西部M7.3である。

では今回のようにフィリピン海プレート側の浅い震源で地震が連発した事例ではその後国内でどのような揺れが生じていたのだろうか。2004年05月30日から06月03日にかけて関東東方沖付近で7連発した際には、その後2ヶ月以内にM5.5以上が6回起きてはいたもののM7クラスに至る地震は起きなかった。

だが、1982年02月21日から24日にかけて関東東方沖付近で7連発したときには、M5.5以上が7回、M7クラスも02月28日の硫黄島近海M6.7と03月21日に震度6を観測したM7.1の浦河沖地震と強い地震が目立っていた。

そして、関東東方沖で連発した2つの事例に共通してM5.5以上を記録していた震源もあった。関東東方沖から相模トラフ方面に隣り合わせの震源である千葉県南東沖でいずれもM5.5とM5.6が起きていたのである。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。