181229-011京都府北部4年ぶりの有感地震

京都府北部で4年ぶりの揺れ、紀伊水道など南海トラフ地震目立つ中


 
2018年12月29日の17:17に京都府北部でM2.8・震度1の地震が発生した。京都府北部で有感地震が起きたのは2014年以来4年ぶり。紀伊水道や日向灘における地震の増加が目立つ12月に再び注目される揺れが発生したと言えそうだ。

 

京都府北部で4年ぶりの有感地震

この地震で注目されるのは京都府北部における有感地震としては2014年09月16日のM2.9・震度1以来4年3ヶ月ぶりであったという点だ。

京都府北部では21世紀になってから12回の地震しか観測されていないが、過去には数ヶ月の間に200回もの揺れを記録していた時期がある。

1927年03月07日の北丹後地震(M7.3)の震源であったためだ。但し、震源の位置は今回とは異なっていた。

今回の震源位置は三峠・京都西山断層帯付近で、この断層帯を構成する上林川断層や三峠断層に近い場所であったと見られる。

上林川断層はM7.2程度の地震が起きる可能性があるとされるが、地震発生確率・平均活動間隔・最新活動時期がいずれも不明であり、三峠断層はM7.2程度の地震が30年以内に0.4~0.6%の確率で発生すると考えられている。
 

紀伊水道や日向灘での地震多発に続いて

南海トラフ巨大地震の前触れとして増加すると言われる関西から九州地方にかけての内陸地震の一環として京都府北部における4年ぶりの地震が発生した可能性という観点からはどうだろうか。

今回の震源付近で過去に起きてきた地震のうちひとつは北丹後地震の余震とみられる時期であったが、それ以外の2回のうち1回は1947年09月のM4.6・震度2で昭和南海地震の翌年であった。

京都府北部ではこの時期、1942年11月以降有感地震が記録されていなかったことから南海トラフ巨大地震の影響を受けた発震であった可能性は、近い時期に大隅半島東方沖や高知県東部、四国沖といった場所でM5を超える地震が起きていたことに照らしても否定は出来ない。

また1964年11月15日の京都府北部M3.2・震度1も、その前日に豊後水道でM5.9・震度3が起きていたことや数日前に瀬戸内海中部M5.2や静岡県伊豆地方M5.3が発生していたことから、南海トラフにおける動きと連動していた可能性はやはり否めない。

特に今回、これらの地震と似た位置で起きた4年ぶりの地震が、既に紹介している通り紀伊水道で12月に7回もの揺れを観測している他、日向灘など南海トラフと関係の深い場所で地震が多発している時期に発生したことから、引き続き南海トラフの動きを注視していくべきであろう。
 
※画像は気象庁より。