190104-009熊本県熊本地方M5.1・震度6弱と大分県北部

熊本県熊本地方震度6弱震源付近の揺れが強い地震に繋がった事例は


 
2019年01月03日に熊本県熊本地方で発生した震度6弱の地震について、付近で過去に起きてきた地震とその後の周辺地震について追跡してみると、気になる地震の前に揺れていたケースもあったようだ。

 

付近でのM5以上3例とその後の地震傾向は

01月03日の熊本県熊本地方M5.0・震度6弱の地震について気象庁は記者会見でマグニチュードを速報値のM5.0からM5.1に更新すると共に、平成28年熊本地震との関係については不明であり、近くに既知の活断層はないとしたことから今後の影響に関する不透明感は拭えていない。

使用された資料には今回のM5.1・震度6弱の震源から比較的近い場所で過去に発生してきたM5以上の地震がいくつか示されており、今回の震源から南側では1929年02月09日にM5.1、1977年06月28日にM5.3が、また西側では1966年11月12日にM5.5がそれぞれ起きていたことがわかる。

これら3つのM5以上地震についてその後の国内発震を追跡してみると、目立った傾向性はなく、九州内陸部における強い地震に繋がっていたといった点も見られない。ひとつ挙げるとすれば1966年11月12日に今回の震源から西側で発生した有明海M5.5・震度3から3週間後に日向灘でM5.0・震度3が観測されていた程度である。

というのも日向灘では今回も01月04日の09:57にM3.0・震度1の地震が早くも起きているためで、既に紹介している通り2019年に強い地震が発生し得る震源の一つとして挙げている場所であることから、M7を超える規模がいつ記録されてもおかしくないのだ。
 

大分県北部M6.6と福岡県西方沖地震

では、M5を超える規模であったこれらの地震よりも、更に今回の震源に近い場所で起きていた規模の小さな地震のケースではその後何らかの特徴は見られたのだろうか。

今回の震源から近く、深さも10km程度以内と近い条件で発生してきた過去7回の地震についてその後を追跡してみると、目立った共通性こそ見られなかったものの、2つの地震ではその後、九州における強い地震に繋がっていたことがわかった。1983年07月27日の熊本県熊本地方M3.0・震度1と2004年12月17日の熊本県熊本地方M2.5・震度1である。

これらの地震はどちらも今回のM5.1・震度6弱から近い場所で起きていたが、前者では1ヶ月後の1983年08月26日に大分県北部でM6.6・震度4が、そして後者では3ヶ月後の2005年03月20日にM7.0を記録した福岡県西方沖地震が発生していたのである。

今回の地震が別府-島原地溝帯で発生したという観点からは、付近での地震が特に前者、大分県北部でのM6.6に繋がっていたケースの存在は知っておくべきであろう。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:【気象庁】平成31年1月3日18時10分頃の熊本県熊本地方の地震について(PDF)