190105-001相模湾3年ぶりの地震

相模湾で3年ぶりの揺れ、付近における事例では関東で地震多発も


 
2019年01月04日の20:42に相模湾でM3.5・震度1の地震が発生した。相模湾では3年ぶりの有感地震となることから注目を集めそうだ。相模トラフ付近ではM7クラスの地震が30年以内に70%の確率で発生すると予測されている。

 

相模湾で3年ぶりの有感地震

意外かもしれないが相模湾を震源とする有感地震が観測されたのは気象庁の震度データベースによると2016年01月18日のM4.3・震度2以来3年ぶりのことである。

相模湾では2018年07月06日にM1.8・震度1の地震が発生したとの速報値が出された履歴があるが、この時の地震はその後神奈川県西部M2.0・震度1に更新されていた。

こうしたことから相模湾では1923年以降、有感地震はおよそ100回程度しか記録されていない上に、そのうちの約30回は1923年09月01日の大正関東地震(関東大震災)から1926年までに起きていた地震であり、それほど多くないのである。

深さ120kmで発生した今回の地震に関し、関連は不明だが01月04日の11:06に神奈川・八景島と千葉・富津岬の中間地点付近にあたる東京湾でM3.3の無感地震が深さ66.7kmで観測されていた(Hi-netより)。関東地方南部でこうした地震が続くようであれば強い地震への警戒を高める必要が出てくるだろう。
 

付近での前回地震の際は関東で地震多発

相模湾における今回の地震の震源は江ノ島付近で、近くでは1942年05月25日に深さ109kmの地点でM4.2・震度1の地震が発生した事例がある。

この時、その後関東地方における顕著な地震は起きていなかったが、気になる点もある。相模湾M4.2の直前に関東地方で地震が多発していたのだ。

1942年05月18日から23日にかけて千葉県東方沖で4回、千葉県南東沖でも4回、千葉県北東部と茨城県南部でも有感地震がそれぞれ記録されており、05月17日には今回同様東京湾でもM3.4・震度1の地震が起きていたのである。

深さも56kmと今回の東京湾66kmに近いことから、相模湾における今回の震源付近での揺れが関東地方南部の軋みが顕在化したケースであった可能性も否定出来ないものと考えておくべきであろう。
 

M7クラスは70%の確率で発生予測

相模トラフの北側に当たる今回の震源は1923年09月01日の大正関東地震(関東大震災)の震源域に含まれており、南側では1257年に正嘉地震(M7.0~M7.5)が起きていたと考えられている。

相模トラフにおける「プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震」はM6.7~M7.3の規模で30年以内に70%という高い確率で発生すると予測されていることから、M7クラスは十分に起き得ると考えておくことが肝要だろう。

2018年11月末に「関東で震度4以上『昨年から倍増』の恐怖」とのタイトルで掲載されたzakzakの記事では「関東1都6県で今年に入って最大震度4が観測されたのは27日までに13回。5弱も2回あった。昨年は1年間で震度4以上は7回だった」と指摘、「関東地方にも不気味な兆候」として専門家による「(1923年の関東大震災と)同様の地震がいつ襲ってきてもおかしくないということは意識しておいたほうがいい」とのコメントを紹介していた。

相模湾に流れ出す相模川では2018年05月にアユの遡上が過去最高を記録したと報じられ、アユの豊漁が関東大震災や1611年の慶長三陸地震(M8.1)の前にも見られた現象であったことから、強い地震が起きるのではないかとの懸念が高まっていた。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:Hi-net 【zakzak】関東で震度4以上「昨年から倍増」の恐怖 専門家「いつ巨大地震が起きてもおかしくない」