190107-001インドネシアM6.6

インドネシアでM6.6、類似の過去5例とその後の国内地震は


 
2019年01月07日の日本時間02:27にインドネシアでM6.6の地震が発生した。ごく近い深さでは北側のフィリピンで12月29日にM7.0の大地震が起きたばかりだが、今回の震源付近が揺れた後、南海トラフや伊豆・小笠原といったフィリピン海プレート沿いにおける地震に繋がっていた例はあったのだろうか。

 

年末のフィリピンM7.0大地震南側でM6.6

インドネシアM6.6は01月06日に今年初のM6.5超えとなったブラジルM6.8に続く強い地震で、2018年に見られた規模の大きな地震の世界的な連鎖を印象づけている。

今回の震源の深さは60kmでフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界にほど近い位置であり、すぐ北側に当たるフィリピンでは2018年12月29日に深さ60kmでM7.0の大地震が起きたばかりであったことから、今回の地震がフィリピンM7.0と関連していた可能性も否定は出来ない。

今回の震源付近において深さ50~100km、M6.5以上という類似の条件で20世紀以降に発生してきた地震は5回。1949年、1983年、1985年、2008年そして2012年である。

これらの地震後に世界そして日本国内ではどのような発震傾向を見せてきたのだろうか。フィリピン海プレート沿いと言えば伊豆・小笠原海溝だけでなく琉球海溝や南海トラフ、それに相模トラフといった場所も含まれるだけに、知っておいた方が良さそうだ。
 

南海トラフなどフィリピン海プレート沿いへの影響は

まず世界的な地震発生の傾向については、インドネシアにおいて今回と類似の位置・規模で起きた5例のうち3例で、その後2ヶ月以内のフィリピン海プレート沿いM7以上大地震が記録されていた。

1985年04月13日のインドネシアM7.0では10日後にフィリピンでM7.0、2012年08月27日のインドネシアM6.6でも4日後にフィリピンでM7.6。

また1983年11月07日のインドネシアM6.6では2週間後にインドネシアで再びM7.3が起きた後、1984年01月01日に日本でもM7.0の大地震が発生していたのである。

南海トラフに位置し昭和東南海地震の震源としても知られる三重県南東沖におけるM7.0・震度4だ。では、インドネシアにおける今回と類似の地震後に他にも南海トラフが揺れていた事例はあったのだろうか。

フィリピン海プレートに沿っている琉球海溝と南海トラフ、それに伊豆・小笠原海溝での地震をそれぞれ追跡してみると、琉球海溝や南海トラフに与える影響の方が顕著であるようであった。

インドネシア5例から2ヶ月以内のM5以上発生数を比較してみると、伊豆・小笠原海溝での発震が6回であるのに対し、琉球海溝と南海トラフを合わせると14回にも達していたからである。

先に上げた1983年の事例では三重県南東沖でM7.0が起きていた以外にも日向灘でM5.3とM5.1、それに静岡県西部でM5.2。

1949年03月のインドネシアM7.0では翌月に日向灘でM5.1、その後高知県中部でM5.3が発生しており、1985年04月のインドネシアM7.0では1ヶ月後に愛媛県南予でM6.0・震度4という強い地震が観測されていたのである。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。