190108-009奄美大島近海震度4と南海トラフ内陸部

奄美大島近海で3年ぶりの震度4、南海トラフ内陸部での揺れも


 
2019年01月08日の10:01に奄美大島近海でM4.4・震度4の地震が発生した。2018年には24回と地震が頻発する震源である奄美大島近海だが、震度4を観測する規模としては3年ぶりとなる。今回の震源付近で過去に起きてきた揺れはその後南海トラフ関連の内陸地震に繋がるケースも見られている。

 

奄美大島近海で3年ぶりの震度4

日本国内で震度4以上が観測されたのは01月03日の熊本県熊本地方M5.1・震度6弱以来で2019年としては今回が2回目となる。

奄美大島近海は地震活動が非常に活発で2018年に24回、2017年も25回と有感地震が多発する震源のひとつであり、揺れが生じたのは2018年12月17日のM3.9・震度1以来半月ぶり。

だが、震度4以上を記録した地震としては2016年01月09日のM5.4・震度4まで遡る必要があることから、地震が多い奄美大島近海としても今回の震度4は珍しく大きな揺れを伴う地震であったと言って良さそうだ。

M4.4とそれほどの規模とは言えなかった今回の地震だが、直近の動きに照らすと01月07日にインドネシアで発生していたM6.6との関連が注目される。

というのもインドネシアM6.6はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界近くで起きていたため、日本におけるフィリピン海プレート沿いである南海トラフや琉球海溝、それに伊豆・小笠原海溝付近での地震に繋がっていく可能性があったためだ。

では、奄美大島近海の今回の震源に近い場所で地震が発生した際には、その後どのような国内地震が起きていたのだろうか。
 

南海トラフ関連の内陸地震に繋がるケースも

奄美大島の東側では1911年06月15日にM8.0の喜界島地震が記録されているが、北側に当たる今回の震源は震源域に含まれてはいない。また奄美大島の北側では1970年01月01日にM6.1・震度5を観測したことがあるが、震源は今回の西側であった。

今回の震源付近ではこれまでに強い地震の履歴はないのだが、過去に近くで起きてきた地震5例についてその後の国内発震状況を追跡すると、やはり琉球海溝から南海トラフにかけての一帯で地震活動が活発な時期に揺れていたケースが目立っていた。

2008年08月の事例のように奄美大島近海において今回の震源付近での地震が起きてから2日後に沖縄本島近海でM5.2が発生した後、翌月に三重県南東沖M5.6といった流れも見られるが、内陸部が揺れていた例の多さが注目される。

2ヶ月以内のM5以上、という条件では、1998年の際には三重県北部でM5.5・震度4、2009年の時には岐阜県美濃中西部でM5.2・震度4、2015年07月は大分県南部でM5.7・震度5強。

更に直近でも2018年02月15日に奄美大島近海でM3.2・震度1が起きるとその4日後に豊後水道でM5.0・震度4が発生した後、04月09日の島根県西部M6.1・震度5強へと繋がっていったのである。

M4.4と規模的にはそれほど大きくなかった今回の震度4だけに、奄美大島近海における地震の影響をそれほど注視する必要はないだろうが、インドネシアM6.6からの流れという観点からのフィリピン海プレート沿いの活動には引き続き目を向けておく必要がある。

また今回の奄美大島北側に当たる震源のすぐ上がトカラ列島近海であり、トカラ列島近海では2019年01月に入り既に3回の有感地震が起きていることも奄美大島周辺における動きとして知っておくべきだろう。
 
※画像は気象庁より。