190108-010種子島近海M5.9・震度4

種子島近海で20年ぶりの震度4、日向灘M6.9に繋がっていた事例も


 
2019年01月08日の21:39に種子島近海でM5.9・震度4の地震が発生した。種子島近海で震度4以上を記録したのは20年ぶりのこととなるが、今回の震源付近における強い地震では過去に日向灘M6.9へと繋がっていた事例も見つかっている。

 

奄美大島近海に続き種子島近海で震度4

一時はM6.9との速報が出ただけに緊迫が走ったが、M6を下回る規模であったとは言え2019年に入ってからこれまでに最も強い地震だった01月03日の熊本県熊本地方のM5.1・震度6弱を超え最大のマグニチュードを記録しただけに、2019年初のM6クラス地震は注目を集めそうだ。

01月08日の朝には奄美大島近海でM4.4・震度4が起きていたことから関連が疑われるが、奄美大島近海での地震の際に指摘した通り、01月07日のインドネシアM6.6からの流れである可能性を否定することは出来ない。

インドネシアでの地震がユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界付近で発生していたため、同じフィリピン海プレートとの境界沿いにある奄美大島近海や今回の種子島近海における地震活動に繋がってきたと考えることも出来るからである。

その意味では強い揺れを予測しておくべき場所で地震が起きたとも言えるが、仮にインドネシアからの流れではなかったとしても種子島近海に対する一定の注意は払っておくべきだったと言えそうだ。

01月04日には種子島のすぐ西側にある馬毛島付近で、また01月06日には屋久島付近でそれぞれ、クジラの目撃情報があったと海上保安庁が付近を航行する船舶に警戒を呼びかけていたからである。
 

日向灘M6.9の直前にも種子島近海でM5.5以上が発生

種子島近海で有感地震が観測されたのは2018年12月18日のM4.5・震度1以来だが、今回のようにM5.5を超える地震が記録されたのは2005年11月22日のM6.0・震度3まで14年も遡る必要がある。

また種子島近海で震度4以上となったのは1999年01月24日以来なんと20年ぶりのことであり、比較的地震活動の活発な種子島近海においても、今回の地震が珍しい規模であったことがわかる。

さて、種子島近海で今回の震源付近におけるM5.5以上を記録した地震は過去3回。これらについてその後の傾向を追跡してみると、興味深い地震に繋がっていたケースがあることがわかった。

1923年、1996年、1999年の3回のうち、1999年01月24日の種子島近海M6.6・震度4ではその後与那国島近海M5.9・震度2が起きていた程度で、特に南海トラフでの際立った地震は見られなかったが、1923年07月14日の種子島近海M6.5・震度3では1週間後の東海道南方沖M6.0・震度1に続いて08月12日に沖縄本島近海でM6.7とM7クラスが発生していた。

また1996年10月18日の種子島近海M6.4・震度4では翌日三重県南東沖M5.6・震度2が起きるとそのわずか22時間後に今度は日向灘でM6.9・震度5弱。

日向灘ではその後も12月03日にM6.7・震度5弱を記録するなど強い地震が続いていたのである。

こうした事例に照らせば01月07日のインドネシアM6.6から奄美大島近海震度4、そして今回の種子島近海M5.9・震度4とフィリピン海プレート沿いに連鎖している地震が、南海トラフ巨大地震の震源域へと連なっていく恐れも考えておく必要があると言えるだろう。
 
※画像は気象庁より。