190109-009種子島近海M6.4と日向灘・三重県南東沖

種子島近海地震M6超えで三重県南東沖・日向灘発震事例との類似性


 
2019年01月08日の21:39に発生した種子島近海M5.9・震度4の地震について、気象庁がその後M6.4と規模を更新した。M6を超えたことで今回フィリピン海プレート沿いで起きている一連の地震が過去のある年と類似性があることがわかった。

 

種子島近海M6.4で2019年最初の国内M6地震に

種子島近海における地震の規模がM6.4に更新されたことでこの地震は2018年11月05日の国後島付近M6.3・震度4以来のM6超えとなり、2019年に日本国内で起きた最初のM6.0以上となった。

日本国内で震度1以上を観測したM6.0以上の地震は2018年に15回であったが、そのうちの4回は台湾付近やサハリン近海、それにオホーツク海南部における揺れが波及したものだったことから、2018年のM6以上は国内では月1回弱のペースで発生していたことになる。

これらには06月18日の大阪府北部M6.1・震度6弱と09月06日の胆振地方中東部M6.7・震度7も含まれるが、それ以外では04月09日の島根県西部M6.1・震度5強や07月07日の千葉県東方沖M6.0・震度5弱の他、09月15・16日の沖縄本島近海M6.2とM6.0、それに10月23・24日の与那国島近海M6.1・M6.3などが挙げられる。

さて、今回の種子島近海M6.4では直前に奄美大島近海で3年ぶりとなる震度4を記録したM4.4の地震が起きており、その前にはフィリピン海プレート沿いでインドネシアM6.6が発生していたが、種子島近海におけるM6.0を超える規模の地震の際、類似の流れに該当する事例はあったのだろうか。
 

三重県南東沖・日向灘と続いた1996年との類似性

種子島近海ではこれまでにM6.0を超える地震が1923年以降7回起きており今回が8回目となるが、7回のうち今回同様、種子島の東側で発生していたM6以上は4回。

震源の深さは今回の約30kmに対し2km~58kmと様々だが、38kmと近似の深さで震源の位置も近い場所においてM6.4・震度4を記録していた地震が、今回と近い流れから発震していたことがわかった。

フィリピン海プレート沿いでは今回、2018年12月29日にフィリピンでM7.0が発生した後、2019年01月07日にインドネシアでM6.6、そして01月08日の奄美大島近海M4.4・震度4から種子島近海M6.4・震度4へと繋がっていったが、1996年も同様だったのである。

1996年09月下旬から10月初旬にかけてM6.1~M6.6がフィリピンのフィリピン海プレート沿いでで6連発した後、10月17日に再びフィリピンでM6.0が発生。

すると10月上旬から地震が増加していた奄美大島近海で10月18日の13:44にM4.3・震度2が起き、それから6時間後の19:50に種子島近海でM6.4・震度4が起きていたのだ。

問題はその後である。今回の種子島近海M6.4に関し既に紹介した中で「日向灘M6.9の直前にも」として指摘していた事例がまさにこの1996年のケースであるためである。

1996年10月18日の19:50に種子島近海でM6.4・震度4が発生してからの数日間に南海トラフではこれだけの地震が起きていた。

1996年10月18日19:50 M6.4 震度4  種子島近海
1996年10月19日01:44 M5.6 震度2  三重県南東沖
1996年10月19日17:31 M5.2 震度2  日向灘
1996年10月19日23:01 M5.5 震度3  日向灘
1996年10月19日23:44 M6.9 震度5弱 日向灘
1996年10月20日06:17 M5.3 震度2  日向灘

M6.9・震度5弱を記録した日向灘ではその後12月03日になってからも再びM6.7・震度5弱が起きるなど南海トラフにおける強い地震が相次いでいたのである。

フィリピン海プレート沿いのフィリピン、インドネシアからの流れが奄美大島近海、種子島近海と1996年10月と類似している点に照らせば、南海トラフにおける強い地震に注意する必要がありそうだ。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。