190111-010静岡県西部で1日に3回の地震

地震増加中の静岡県西部で3回の揺れ、過去の事例とその後の地震


 
2019年01月11日の夕方までに静岡県西部で3回の有感地震が発生した。静岡県西部はここ数年、有感地震が増加中の震源であり、過去に数回、1日に3度以上の地震を引き起こしたことがある。

 

地震増加中の静岡県西部で3連発

01月11日10:15 M3.0 震度1 静岡県西部
01月11日11:06 M3.4 震度2 静岡県西部
01月11日16:41 M2.8 震度1 静岡県西部

静岡県西部で有感地震が起きたのは2018年11月03日のM2.6・震度1以来2ヶ月ぶりで、2018年には11回の揺れを観測していたことから珍しい地震だったとは言えないが、次の南海トラフ巨大地震における三連動が懸念されている東海地方だけに、1日に3連発したという点に加え01月04日には相模湾で3年ぶりとなる有感地震が記録されたばかりであることから注目を集めそうだ。

今回の震源付近には目立った活断層はなく、過去に大地震を引き起こした場所というわけでもないが、静岡県西部に関しては近年地震が増加している震源である点を強調しておく必要があるだろう。

小規模な有感地震が相次いだ年もなかったわけではないが、過去5年間の地震数を遡ると近年増加傾向を示しているのだ。

2013年 03回
2014年 04回
2015年 03回
2016年 02回
2017年 07回
2018年 11回

2019年に早くも3回を記録した静岡県西部における地震活動に要注意と言えそうだ。
 

類似事例のその後と中央構造線断層帯

静岡県西部における今回の震源付近が過去に揺れた事例はいくつか見られるが、2012年09月09日、10月01日、11月24日に相次いだケースを1例とすれば、2014年03月18日のM3.2・震度1と合わせ2回程度と少ない。

今回の震源付近で地震が発生していたこれらの事例でその後どのような国内地震が起きていたか追跡してみると、後者で7週間後に伊豆大島近海M6.0・震度5弱が記録されていた程度で、特段の傾向は見られなかった。

では静岡県西部で1日に3回以上の有感地震が起きていた事例ではどうだろうか。

1923年以降、静岡県西部で1日に3回以上の震度1以上を観測した事例は8回。そのうち短期間の間に連続した2007年11月19日の3回と12月02日の4回を1例としてカウントした7例についてその後2ヶ月以内のM5以上を追跡してみると、そのうちの6回で日向灘や三重県南東沖、九州地方南東沖、それに遠州灘といった南海トラフに関連の深い震源でのM5以上に繋がっていた。

それぞれの地震の規模はM5.1からM5.5であったことから被災地震ではなかったが、中には2009年12月のように静岡県伊豆地方で2度の震度5弱を観測していた例や、2007年06月のように沖縄本島北西沖でM6.1とM6以上を記録していた例もあった。

M5~M6台への繋がりと考えればそれほど深刻に受け止める必要はなかろうが、静岡県西部における今回の震源に関してはもうひとつ、考えておきたい点もある。

中央構造線断層帯に近い可能性のある場所であったという点である。愛知県から静岡県にかけての中央構造線断層帯付近では、715年にM6.5以上の地震や1686年にM7.0の地震が起きたこともあることから、中央構造線沿いの動きにも念のため留意しておいた方が良いだろう。
 
※画像は気象庁より。