190113-010鳥島近海M5.4と北海道東方沖地震

鳥島近海付近でM5.4の深発地震、北海道東方沖地震前にも付近で


 
2019年01月13日の16:33に鳥島近海付近でM5.4の地震が発生した。今回の震源は400km以上と深い場所で起きたが、比較的浅い位置では東北地方太平洋側に繋がる傾向があると紹介したことがある鳥島近海付近での深い地震はその後どのような傾向を見せる可能性があるのだろうか。

 

鳥島近海付近で深発地震が発生

これはHi-netがM5.4としている他、USGSがM4.5として発表しているが、気象庁は震度1以上を記録した地震としてはいないことから、震度1未満の無感地震であったとみられる。

今回の震源の深さはHi-netが459km、USGSが423kmと推定しており、過去に付近で起きてきた地震の中には400km以上であったケースも少なくないことから今回の地震が特段目立った特徴を持っていたとは言えない。

鳥島近海の比較的浅い震源は東北地方太平洋側に繋がる傾向がある、とこれまでに紹介したことがあり、最近では2017年09月23日に鳥島近海でM5.2・震度1が発生するとその4日後に岩手県沖でM6.1・震度4、それから10日後に福島県沖でM6.3・震度2とM5.9・震度5弱が連発したという事例がある。

では深さ300km以上を超える深発地震の際、今回の震源付近ではその後どのような傾向を見せてきたのだろうか。
 

M8.2北海道東方沖地震の直前にも

今回の震源にごく近い場所で起きてきた深さ400km以上の地震5例について、その後2ヶ月以内の日本列島周辺M5以上を追跡してみると、5例中4例で北海道東部方面での地震が発生していた点が目立つ。

1984年の事例では択捉島南東沖でM6.3、1987年にも択捉島南東沖でM5.2、2008年のケースでは根室半島南東沖M5.2などが起きていたことに加え、1994年09月22日の鳥島近海付近M4.9の際にはその約2週間後にM8.2を記録した北海道東方沖地震が起きていたのだ。

北海道方面と広く見れば1987年には千島列島でM5.5が、2008年にはオホーツク海でM6.5がそれぞれ観測されていたことから5例中4例全てでM6クラスに繋がっていたと言え、北海道から千島列島にかけての一帯における強い地震への注意が必要と言えるだろう。
 
※画像はUSGSより。
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