190114-009福島県沖3連発とその後の国内地震

福島県沖での地震3連発に顕著だった東北M6クラスと全国M7クラス


 
2019年01月13日の夜、福島県沖で3回の地震が相次いで発生した。地震が多い福島県沖だが1日に3回以上の有感地震が起きたのは1年2ヶ月ぶり。東日本大震災や1938年の福島県東方沖地震の影響を受けた期間以外では、福島県沖での3連発はその後どのような傾向を見せてきたのだろうか。

 

福島県沖で1年2ヶ月ぶりの1日3連発

01月13日19:54 M4.2 震度1 福島県沖
01月13日21:04 M3.6 震度1 福島県沖
01月13日21:14 M4.9 震度2 福島県沖

震源の深さが10~20kmといずれも浅かったことから東日本大震災の余震であった可能性は否定出来ないが、揺れの多い福島県沖であるとは言え、同日中に3回の有感地震を観測したのは2017年11月07日以来およそ1年2ヶ月ぶりであった点が目を引く。

福島県沖で1日に3回以上の地震が記録されるケースは少なくないが、東日本大震災以降と1938年に11月05日にM7.5・M7.4・M7.3が連続して発生した福島県東方沖地震以降を除くとそれほど多くなく、1923年から東日本大震災までのおよそ90年間で12回。

これらのケースについてその後2ヶ月間の国内地震を追跡してみると、何らかの特徴は見られてきたのだろうか。
 

東北地方太平洋側におけるM6以上

福島県沖で同一日に3回以上の有感地震が発生した場合、強い特徴と言えるのが東北地方太平洋側での強い地震に繋がる傾向が極めて顕著に見られたという点である。

12例中、全てにおいて2ヶ月以内に東北地方太平洋側のM6クラス以上が起きており、直近で発生していたケースも少なくなかったのである。

1927年01月09日に福島県沖で3回の有感地震が観測された際には9日後に宮城県沖でM6.3・震度4。1948年05月14日の福島県沖3連発では3日後に三陸沖でM5.9・震度1。

また1987年04月23日の福島県沖4連発の時は4発目がM6.5・震度5であったことに加え、5日後にも福島県沖で再びM5.5・震度2が起きていた。

更にM7クラスが引き起こされていた事例もある。1938年08月03日の福島県沖3連発では翌月、茨城県沖でM6.5・震度5が記録されていた他、2008年07月21日に4回の地震が福島県沖で続いた際には、そのわずか3日後に岩手県沿岸北部におけるM6.8・震度6弱という強い地震に繋がっていったのである。
 

高確率で国内M7クラスが発生

福島県沖での同日中3連発は東北地方太平洋側におけるM6以上に連鎖していく傾向性と同時に、国内におけるM7クラスについても高い確率で結びついていた。

なんと12例中8回でその後2ヶ月以内に国内M7クラスが起きていたのである。

1938年08月03日の福島県沖3連発の際には翌月茨城県沖でM6.5・震度5。1939年02月18日の3連発では翌月日向灘でM6.5・震度4。日向灘は1987年02月06日の4連発の時も翌月M6.6・震度5を記録していた。

M7以上を観測していた事例も複数確認されている。2008年09月11日の十勝沖M7.1・震度5弱、1987年05月07日の日本海北部M7.0・震度2、2009年01月16日の千島列島東方M7.4・震度2がいずれも福島県沖での3連発後に起きていた他、命名地震も複数含まれているのだ。

1927年03月07日の北丹後地震(M7.3・震度6)と1948年06月28日の福井地震(M7.1・震度6)である。

今回の福島県沖3連発が東北地方太平洋側におけるM6クラス以上と日本国内におけるM7クラスに繋がっていく可能性に留意しておくべきだろう。
 
※画像は気象庁より。