190123-009茨城県沖3連発と周辺震源への影響

茨城県沖で1年ぶりの3連発、付近でM5・M6地震発生する確率は


 
2019年01月23日未明、数分間の間に3回の有感地震を観測した茨城県沖で、午後になって再びM3.6・震度2が発生した。地震の多い震源として知られる茨城県沖だが、このように連発した場合、周辺の震源にどのような影響をもたらすことが多いのだろうか。

 

茨城県沖で1年ぶりの3連発、前回は直後にM6.3・震度4

01月23日00:00 M3.8 震度2 茨城県沖
01月23日00:06 M3.3 震度2 茨城県沖
01月23日00:09 M3.0 震度1 茨城県沖
01月23日13:43 M3.6 震度2 茨城県沖

未明に発生した3回の地震はいずれも犬吠埼の北東付近で深さ約30kmであったのに対し、午後になってからの揺れは茨城県北部の沖合で深さも約20kmであったことから関連は不明だが、前者に近い場所では前日の01月22日にも深さ50kmの地点でM3.8・震度2が起きていた。

2018年には67回の有感地震を記録するなど地震活動が非常に活発なことで知られる茨城県沖だが、同日中に3回以上の揺れを観測したのは2018年01月24日以来である。

2018年01月24日 M4.3 震度3 茨城県沖
2018年01月24日 M3.2 震度1 茨城県沖
2018年01月24日 M3.9 震度2 茨城県沖

02:32、03:21、13:25に発生したこれらの地震であったが、当日の19:51には青森県東方沖でM6.3・震度4の地震が起きていたのである。

では、これまでに茨城県沖が連発した他のケースではどうだったのだろうか。
 

福島・茨城・千葉で1ヶ月以内M5以上の確率は

茨城県沖で同日中に3回以上の有感地震が発生していた事例は1923年以降、およそ50例確認出来るが、そのうちの13回は茨城県沖でM6以上の強い地震が起きたことによる余震もしくは前震に類するものであった。

ここではそうした例を除く34のケースについてその後2ヶ月間の発震状況を追跡するが、茨城県沖における小・中規模地震が影響を及ぼす可能性のある福島県や茨城県、それに千葉県において起きた地震についてのみ抽出すると、次のような結果となった。

2ヶ月以内に福島・茨城・千葉を震源としたM5以上が起きていた事例は34事例中28例で、そのうちM6以上の強い地震に繋がっていたのは10例であった。

また34事例中の16例では茨城県沖での連発から1ヶ月以内にM5以上が記録されていた。従って福島・茨城・千葉の3県で1ヶ月以内にM5以上が発生する可能性は47%、2ヶ月以内では82%。2ヶ月以内のM6は29%ということになる。

中でも茨城県沖から直近で揺れていたケースとしては1924年09月に茨城県沖で3連発した際にその4日後、茨城県北部でM6.5・震度4が起きていた事例。

1938年06月に3連発した5日後に茨城県南部でM6.0・震度3が起きていた事例。1974年11月に4連発すると13日後に千葉県東方沖M6.1・震度4に繋がっていた事例などが挙げられる。

比較的最近の例としては2015年08月28日に茨城県沖で3回の地震が発生するとその7日後に福島県沖でM5.3・震度2が起きた後、8日後に東京湾でM5.2・震度5弱といったケースも。

更に大地震の前に連発していた事例も見つかっている。1938年11月05日から06日にかけてM7.5・M7.4・M7.3が相次いで発生した福島県東方沖地震の前月にも、茨城県沖では有感地震が4回続いていたのである。
 
※画像は気象庁より。