190126-010岩手県沖M5.7・震度4

岩手県沖で13ヶ月ぶりのM5.5超え地震、大震災最大余震の恐れは


 
2019年01月26日の17:23に岩手県沖でM5.7・震度4の地震が発生した。地震が多い震源として知られる岩手県沖だが、M5.5を超える規模だったのは13ヶ月ぶり。今回の地震は深さ約30kmと東日本大震災の深さに近かっただけに、大震災後の強い余震に繋がっていく可能性も視野に入れておく必要がありそうだ。

 

岩手県沖で13ヶ月ぶりのM5.5以上地震が発生

震度4以上の地震としては直前に熊本県熊本地方M4.3・震度5弱が起きたばかりであったが、日本国内でM5.5以上を記録した地震としては01月08日の種子島近海M6.0・震度4以来18日ぶりで2019年としては01月06日の小笠原諸島東方沖M5.9・震度1と合わせ今回が3回目であった。

岩手県沖における地震としては01月14日のM3.3・震度1以来12日ぶりで2019年としては今回が5回目。2018年には53回の有感地震を記録していた岩手県沖だけに揺れは珍しくないが、M5.5以上の強い地震は2017年12月16日のM5.5・震度4以来13ヶ月ぶりであった。
 

東北地方にいくつも出ていたM6クラスのシグナル

東北地方におけるM6クラスの発生に対しては最近の地震からいくつかのシグナルが見られていた。

01月13日に福島県沖で3回の地震が連発した際、同様に3連発していた過去の12例全てでその後東北地方太平洋側におけるM6クラス以上が発生していたのだ。

また01月14日の茨城県南部M4.9においても、近い震源における地震6事例中5例でその後関東や東北地方でのM6クラス以上に繋がっていた。

更に01月06日のブラジルM6.8でも、その直後に起きていた小笠原での地震とセットで同じように揺れていた過去3回のうち全てが東北地方太平洋側におけるM6クラスを引き起こしていたのである。

こうした点から今回の岩手県沖M5.7・震度4は過去のデータ分析からは想定の範囲内であったと言える。
 

岩手県沖M5.7以降の注意点は

今回の震源の深さは約30kmとされており、東日本大震災の深さ24kmと近いことから余震としての性格を持った地震であった可能性を否定出来ない。

そして東日本大震災の余震に着目した場合、震源域の南北に残っているといういわゆる割れ残りがM8クラスの最大余震となる恐れがある、という点が今回の地震について最も注目すべき点と言える。

特に深さ20~50kmの範囲で東日本大震災以降に発生したM5以上の地震をマッピングすると、今回の震源より北側に当たる場所で広い空白域が存在しているのだ。今回の地震がこの空白域を刺激したとすれば、より強い地震の発生も有り得ると考えておくべきだろう。

今回の震源付近で過去に起きてきた4つの事例からもそれは明らかである。岩手県沖で発生した今回の震源に近い場所、深さ20~50kmの範囲で起きた地震はその直後に南北の震源を揺らしていたケースが目立っているからである。

1996年02月19日の岩手県沖M5.2では3日後に択捉島南東沖でM6.1。2009年02月15日の岩手県沖M5.9では7日後に十勝沖でM5.4。2017年09月27日の岩手県沖M6.1では9日後に福島県沖M6.3と強い地震が起きていた他、1995年01月07日に岩手県沖でM7.2の大地震が発生した際にはわずか15時間後に三陸沖でM5を超えるM5.3を記録したこともあるのである。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。