190129-009千葉県東方沖M5.3

千葉県東方沖でM5.3、富山県西部からの流れで注意すべき震源は


 
2019年01月29日の12:42に千葉県東方沖でM5.3・震度2の地震が発生した。千葉県東方沖では01月23日にも小規模な地震が3連発したばかりであったが、今回の地震は24日に起きていた地震との関係も考える必要がありそうだ。今後揺れる可能性ある場所とは。

 

数日前にも3連発したばかりの千葉県東方沖でM5超え地震が発生

日本国内でM5以上の地震が起きたのは01月26日の岩手県沖M5.7・震度4以来3日ぶりで1月としては6回目。

千葉県東方沖では01月23日にもM2.9~M3.5、震度1~2の地震が3回相次いで発生していた。これは速報で茨城県沖とされていた次の三連発地震の震源がその後千葉県東方沖として更新されたためである。

01月23日00:01 M3.5 震度2 千葉県東方沖
01月23日00:06 M3.4 震度2 千葉県東方沖
01月23日00:09 M2.9 震度1 千葉県東方沖

これらの震源位置は犬吠埼の北側であったのに対して、今回の地震は犬吠埼よりかなり南側で発生していたことから、直接的な関係を懸念する必要性は薄そうだ。

また千葉県東方沖と言えば2018年07月07日にM6.0・震度5弱の強い地震が観測されていたことを思い出す人も多いだろうが、M5以上としてはこれ以来となる今回の地震より房総半島寄りで発生していたことや、震源の深さも今回の約40kmに対して57kmであったことから、関係しているかどうかは不明である。

ただし、2018年07月07日のM6.0はその前月、06月11日に房総半島沖でスロースリップが生じているとして地震調査委員会が「注意して欲しい」と警戒を呼びかけた後に起きていた地震であることから、今回の地震が新たなスロースリップ活動によるものであったかどうかは、今後の発表を待つ必要があると言える。
 

富山県西部からの流れで次に揺れる可能性ある場所は

今回の震源付近ではこれまでに数回、M5以上を記録する地震が起きてきた。2012年06月06日のM6.3・震度3、それに2004年08月20日にM5.4・震度2とM5.1・震度1が連発したケースである。

これらの地震がその後どのような国内発震に繋がっていたか追跡してみると、2004年の事例で約2週間後に三重県南東沖でM7.4・震度5弱とM7.1・震度5弱が連続した紀伊半島南東沖地震が目立つ程度で、特定の場所との強い相関関係は見られなかった。

だが、数日前に起きていたある地震からの流れという観点からは今後警戒すべき場所が浮かび上がってくるのだ。

01月24日にM2.2・震度1の地震を記録した富山県西部である。この時、前日に3連発していた千葉県東方沖における地震は当時茨城県沖とされていたが、富山県西部とのコンボがその後千葉県や茨城県での揺れに波及する可能性があるとして「1週間から2週間程度、千葉や茨城におけるM5以上に注意」と紹介していた。

結果的に今回の千葉県東方沖M5.3・震度2はタイミング・規模共に予想と合致した形だが、改めて富山県西部からの千葉県東方沖という発震事例を追跡してみると、2つの特徴が見えてくる。

富山県西部は地震が少ない震源であり、過去約90年間で有感地震が観測されたのはわずか25回。このうち、その後1週間以内に千葉県東方沖で地震が発生していた事例は8例。そのうちの5回で、その後日本海側が揺れていたのである。

1953年07月には富山県西部の2日後に千葉県東方沖で地震が起き、その4日後に北海道南西沖でM5.1・震度3。

また2013年01月09日に富山県西部と千葉県東方沖でそれぞれ地震が発生すると13日後に北海道北西沖でM5.2・震度1。

M6からM7クラスであったケースも複数確認されている。1932年には3週間後に日本海北部でM6.8、1970年の際には1ヶ月後に秋田県内陸南部でM6.2・震度5、2000年の時には直後に若狭湾でM5.4、その後石川県西方沖で震度5弱を記録したM6.2が発生、といった具合である。

この点からは今後日本海側における地震に注意と言えるが、特徴はもうひとつあるのだ。
 

北海道内陸部で目立つM7クラス、あの地震の前にも

富山県西部から千葉県東方沖に繋がった地震が北海道内陸部での強い地震に結びついていたというもので、こちらも8例中4例と多かった。

だが、際立っているのは北海道内陸部が揺れるパターンであるにも関わらず、該当した4例中3例がM7クラスであったという点なのである。

1953年のケースでは上川地方南部でM5.9・震度3とM6クラスであったが、それ以外の3例は1932年の日高地方中部M6.9・震度5、2013年の十勝地方南部M6.5・震度5強とM7クラスが1ヶ月前後のうちに起きていたのだ。

最後の事例は直近で2018年08月12日の富山県西部M2.5・震度1と08月14日の千葉県東方沖M4.7・震度3であったが、この時もそれから3週間後に平成30年北海道胆振東部地震が起きていたのである。
 
※画像は気象庁より。