190130-009与那国島近海M5.6と南海トラフ

与那国島近海でM5.6の地震、目立つその後の南海トラフM5以上


 
2019年01月30日の14:21に与那国島近海でM5.6・震度2の地震が発生した。12月に1回しか起きなかった国内M5.5以上が01月に入り4回と増加している点、与那国島近海における今回の震源付近の地震はその後南海トラフ関連を揺らすケースが目立つ点が注目される。

 

与那国島近海でM5.6が発生、最近の動向は

日本国内でM5.5を超える地震が起きたのは01月26日の岩手県沖M5.6・震度4以来4日ぶりで、01月06日の小笠原諸島東方沖M5.9・震度101月08日の種子島近海M6.0・震度4と合わせ2019年に入り今回が4回目である。

国内で震度1以上を観測したM5.5以上の地震は平成30年北海道胆振東部地震が発生した2018年09月に9回、10月に5回、11月に3回、12月に1回と徐々に減少傾向を見せていただけに、4回を記録した2019年01月が地震活動の活発化を示している可能性がある点を視野に入れ、2月以降の強い地震に備える必要があるだろう。

台湾にもごく近い与那国島近海における有感地震としては2018年11月19日のM4.8・震度1以来およそ2ヶ月ぶりであった。

今回の地震に対するシグナルとしては01月07日のインドネシアM6.6からの流れであった可能性を挙げることが出来そうだ。フィリピン海プレート境界付近で発生したこの地震だったが、過去の事例では同じフィリピン海プレート境界に沿った琉球海溝から南海トラフにかけての地震が目立っていたからである。

インドネシアM6.6の翌日に種子島近海でM5.9・震度4が起きていたこともこの流れで捉えることが出来、今回の与那国島近海M5.6に繋がった可能性は拭えない。

与那国島近海では2018年10月23日と24日にM6.1・震度3とM6.3・震度3が連続して発生していたが、これらの震源は今回より北側に当たり、深さも今回の約10kmに対して30km弱とやや異なっていたようだ。

当時、与那国島近海における同様の地震発生事例から「南海トラフから琉球海溝に沿った一帯におけるM5.0以上地震が多発していた」と紹介したところ、約10日後の11月02日に紀伊水道でM5.4・震度4の地震が発生したが、今回の震源付近でこれまでに起きてきた地震ではその後どのような国内発震に繋がっていたのだろうか。
 

目立つその後の南海トラフ関連震源におけるM5以上地震

与那国島近海における今回の震源付近で、深さ20km以下という条件のM5以上地震はこれまでに数回記録されている。2001年12月18日にM7.3という規模で発生した大地震も今回の震源から比較的近かったようだ。

これまでに近くで起きてきた5つの事例について、その後の国内発震を追跡してみると、南海トラフに関わりの深い場所におけるその後のM5以上に繋がったケースが目立つことがわかった。

2014年07月の例では約1.5ヶ月経過した後に東海道南方沖M5.3や日向灘M6.0といった地震が観測されていたが、それ以外の4例ではもっと早いタイミングで地震が発生していたのだ。

1960年の際には半月後に和歌山県南方沖でM6.2・震度3、その5日後に日向灘でM5.6・震度3。

2011年07月の時にも半月後に駿河湾M6.2・震度5弱が起きるとその11日後に今度は遠州灘でM5.2・震度2の地震が発生していた。

また三重県南東沖が揺れていたケースもある。2008年08月の事例で半月後に三重県南東沖M5.6・震度2が起きていた他、前述した2001年12月18日の与那国島近海M7.3においても震度こそ1だったもののやはり3週間後に三重県南東沖でM5.0が発生していたのである。
 
※画像はUSGSより。