190208-009静岡県中部3年5ヶ月ぶりの地震

静岡県中部で3年5ヶ月ぶりのM4超え地震、関東大震災当日にも揺れ


 
2019年02月08日の06:34に静岡県中部でM4.1・震度3の地震が発生した。静岡県中部でM4を超える地震が起きたのは2015年09月以来およそ3年5ヶ月ぶりのことであったが、今回の震源を南海トラフ巨大地震や首都直下地震といった観点から見た場合、注目すべきポイントはあるのだろうか。

 

静岡県中部で3年5ヶ月ぶりのM4超え

日本国内で震度3以上の揺れが観測されたのは01月26日の岩手県沖M5.6・震度4以来13日ぶりで、最近の地震活動が穏やかであったことを物語っている。

静岡県中部で有感地震が記録されたのは2018年11月06日のM2.9・震度1以来3ヶ月ぶりで2018年には3回の震度1以上が起きていたが、今回のようにM4を超える規模で発生したのは2015年09月01日のM4.3・震度3以来3年5ヶ月ぶりで、静岡県中部としては比較的珍しい規模であったと言える。
 

関東大震災当日にも揺れ

次に今回の震源位置について見てみよう。今回の地震は静岡県と山梨県の県境に当たる内陸部で、すぐ東側には身延断層が走っている場所で発生した。

身延断層は平均活動間隔や最新活動時期がいずれも不明であることから、7.0程度の地震が起き得るとされてはいるものの今後30年以内の発生確率は定かではない。

だが、一方で身延断層の南端に接している形の富士川河口断層帯は要注意である。富士川河口断層帯ではM8.0程度の巨大地震が30年以内に最大で18%もの確率で起きる可能性があると指摘されている上、駿河トラフで発生する海溝型地震と連動する恐れがあるためだ。

南海トラフ巨大地震が迫る中、次の巨大地震が東海・東南海・南海の3連動となる危険性を否定出来ない点に照らせば、富士川河口断層帯にも近い場所で3年5ヶ月ぶりとなるM4超えであった今回の地震は、今後の動向を注視すべき意味を持つ揺れであったと言えよう。

もうひとつ、今回の震源について知っておきたいのは、今回の震源付近ではこれまでに数回の有感地震が引き起こされており、それらに共通する際立った特徴こそ無いものの、関東大震災の当日に地震が記録されていたという点である。

1923年09月01日11:58に神奈川県西部でM7.9・震度6の規模で発生した大正関東地震(関東大震災)のわずか数時間後、15:28に静岡県中部でM4.8の地震が起きていたのだ。

富士山からもそれほど離れていない場所であることに加え、富士川河口断層帯における駿河トラフとの関係性、相模トラフとの繋がりなどいくつもの点から捉える必要性のある地震であったと言える。
 
※画像は気象庁より。