190210-009福井県沖20ヶ月ぶりの地震

深海魚の話題続く日本海側・福井県沖で20ヶ月ぶりの地震が発生


 
2019年02月10日の05:37に福井県沖でM3.2・震度2の地震が発生した。福井県沖で有感地震が起きたのは約20ヶ月ぶりのことであったが、日本海側でリュウグウノツカイを始めとした深海魚の話題が相次いでいる時期の珍しい揺れはどんな意味を持っているのだろうか。過去の事例に照らしてみると。

 

深海魚の話題続く日本海側・福井県沖で20ヶ月ぶりの有感地震

揺れの規模こそ小さかったものの、この地震が注目されるのは福井県沖における有感地震の観測が2017年05月27日のM5.1・震度2以来およそ20ヶ月ぶりと久しぶりであった点、そして2019年に入り日本海側でリュウグウノツカイを始めとする深海魚が次々と捕獲されており、強い地震が起きるのではないかといった懸念の広がりが背景にある点からである。

いまのところ日本海側における強い地震は発生していないが、02月08日には鳥取県中部でM3.2・震度2や長野県北部でM3.0・震度2が、長野県北部では02月05日にもM2.7・震度1が記録されていることから、関心を集める時期が続きそうだ。

さて、では今回の福井県沖という震源にはどのような特徴が見られるのだろうか。まず知っておきたいのが福井県沖という震源は1923年以降、今回がわずか65回目と有感地震が少ない場所であるということである。

更にそのうちのおよそ40回は1948年06月28日に福井県嶺北を震源としたM7.1・震度6の福井地震の余震という形で同年07月にかけて起きていた地震であることから、福井県沖における地震という意味では今回の揺れは非常に珍しいと言えるのだ。
 

福井県沖から日本海側で強い地震起きていた事例は

今回の震源すぐ近くでは1952年06月01日にM3.9・震度2という揺れが引き起こされていた。

震源の深さは今回が約10kmであったのに対しこの時も6kmと条件も近かった。ではこの1952年の福井県沖M3.9の後、日本海側で目立つ地震は発生していたのだろうか。

1952年06月から07月にかけて、日本全国で記録されたM5以上を追跡したところ、1952年07月18日に奈良県を震源とする吉野地震(M6.7)が起きていたが、日本海側に関しては特に強い地震は観測されていなかった。

この点からは今回の震源における揺れを特段問題視する必要はなさそうだが、気になる点もある。

前述した通り福井地震の余震としての揺れを除けば過去90年間でわずか20回強しか記録されてこなかった福井県沖の有感地震のうち、複数回でその後、日本海側における強い地震に繋がっていたケースが見られるのである。

1933年03月に福井県沖でM4.3・震度2が起きると半年後の09月21日に能登半島でM6.0・震度4が発生し死傷者60人という事例がある他、1983年05月26日の日本海中部地震(M7.7)の前年09月にも福井県沖ではM4.4が記録されていた。

また2011年の東日本大震災直後、03月12日に長野県北部でM6.7・震度6強が発生したが、この時もその1ヶ月前、02月09日に福井県沖でM3.3・震度2の有感地震が起きていたのである。

他にも1931年01月に福井県沖でM3.9・震度1が観測されるとその1ヶ月後、02月20日に日本海北部でM7.2の大地震が起きたという事例があり、1ヶ月程度のうちに強い地震に結びついていたケースもゼロではない、と認識しておくべきだろう。
 
※画像は気象庁より。