190210-010高知県でクジラ湾内入り込み、最近の地震事例

高知県でクジラ2頭が湾内に出現、最近の類似事例とその後の地震は


 
2019年02月09日に高知県土佐清水市の清水港にクジラ2頭が迷い込み人々を驚かせたと現地紙が報じている。日本海側における深海魚の話題に関心が集まっているが、高知県でも年明けから既に複数回、イルカやクジラに関する報道が続いている。最近の類似事例ではその後地震が起きていたケースはあるのだろうか。

 

高知県でクジラが湾内に入り込み、年始から続くイルカ・クジラ

これは02月09日に高知新聞が、10日に読売新聞がそれぞれ伝えているもので、それによると親子の可能性もあるという小型クジラ2頭が土佐清水市の清水港の最奥部に入り込んだのだという。

半世紀以上で初めて、湾の奥まで入り込むことは殆ど無い、といった住民のコメントからは極めて珍しい出来事であるようだ。

リュウグウノツカイを始めとする深海魚が日本海側で相次いで見つかり地震への警戒を高めているが、高知県でも2019年に入り複数回、イルカやクジラの話題が報じられている。

01月初に土佐市宇佐沖にイルカの群れが出現したとの報道があった他、01月03日には四万十市の海岸にイルカが漂着、そして今回のクジラ入り込みと相次いでいるのだ。

01月上旬に高知県でイルカの漂着と群れ出現が発生した際、関連は不明だが比較的近い種子島近海で01月08日にM6.0・震度4の地震が起きていたが、今回のクジラ入り込みは今後何らかの地震に繋がっていくのだろうか。ここでは最近の事例を紹介しておくこととする。
 

クジラ・イルカの出現とその後の地震最近の事例は

クジラやイルカの話題と言えば、2018年06月上旬に岡山県の瀬戸内海でミナミバンドウイルカ数十頭の群れが目撃された際、その2週間後に大阪府北部でM6.1・震度6弱の被災地震が発生したことが最近では最も大きく注目を集めた事例だが、大阪湾ではその後も12月下旬と2019年01月末にイルカの群れが目撃されており、地震への懸念は高止まりしたままである。

では、それ以外に今回の高知県におけるクジラの入り込みと類似した事例ではその後何らかの地震に繋がったケースはあったのだろうか。

目立った地震が発生しなかった例ももちろん存在している。2018年10月23日に瀬戸内海の苅田港沖でクジラが目撃された事例や、07月20日に富山湾で国内4例目となる珍しいツノシマクジラが目撃された際には、どちらもその後強い地震は起きていなかった。

だが、その一方で関連が疑われるケースも複数確認されている。2018年12月10日から13日にかけて、静岡県で定置網にイルカがかかったりザトウクジラの子供が打ち上げられたり、ミンククジラ2頭が迷い込んだりといった現象が相次いだ時には、12月10日に東海道南方沖でM5.2・震度2の地震が発生していた。

また2018年01月27日に山口県周南市にクジラが出現、02月14日に今度は大分県の別府湾でザトウクジラが目撃された時には、その5日後に豊後水道でM5.0・震度4が起きていたのである。

2018年06月に東京湾にクジラが現れたとしてテレビ各局でも報道された時期には、06月26日に千葉県南部M4.4・震度4、07月07日に千葉県東方沖M6.0・震度5弱、07月17日に茨城県沖M4.8・震度4と強い地震が続き、房総半島沖のスロースリップによる影響かと注目を集めていたが、東京湾では10月に入ってからもクジラが目撃され、この時も10月15日に栃木県北部でM3.7ながら震度4が、千葉県東方沖でも10月18日にM4.9・震度2の地震がそれぞれ観測されており、大阪府北部地震直前のイルカ目撃と合わせイルカやクジラの出現と地震発生の関係に対する関心は今後も高まりそうだ。

こうした中発生した、南海トラフ巨大地震に強い影響を受けるであろう高知県でのクジラ入り込みは、クジラやイルカの出現と地震発生の因果関係が科学的に証明されていないとは言え、念のため注意を喚起しておくに越したことは無いだろう。
 
関連URL:【高知新聞】土佐清水市の清水港に迷いクジラ2頭 ゴンドウの親子か 【読売新聞】迷いイルカ心配 清水港