190210-011奄美大島近海震度4

奄美大島近海で1月に続く震度4が発生、琉球海溝沿いM6可能性も


 
2019年02月10日の14:34に奄美大島近海でM4.8・震度4の地震が発生した。奄美大島近海では01月08日に3年ぶりとなる震度4以上を観測したばかりだが、付近の震源における地震が増加する傾向が見られるようだ。

 

奄美大島近海で1月に続く震度4、今後M6クラスに注意

日本国内で震度4以上の地震が起きたのは01月26日の岩手県沖M5.6・震度4以来2週間ぶりで、2019年としては今回が6回目であった。

奄美大島近海では2019年に入ってから地震活動が目立っており、01月22日にM3.1、M3.8・M4.0と3回の有感地震が連続して発生した他、01月08日にはM4.0ながら震度4を観測する地震が引き起こされていた。

有感地震が多い奄美大島近海だが、この時紹介した通り同震源で震度4以上を記録したのは3年ぶりのことだった。奄美大島近海では2016年01月09日のM5.4・震度4以降、2019年01月08日のM4.0まで震度4以上の強い揺れは起きていなかったのである。

今回のM4.8によって奄美大島近海では2019年に震度4が早くも2回発生した形だが、このような年は地震に注意する必要がありそうだ。

というのも、1923年以降に奄美大島近海で発生してきた震度4以上の地震計38回のうち、同じ年に2回以上起きていた5つのケースのうち4回でM5.5以上のいわゆるM6クラスが含まれており、M6.0を超えていたケースも3回に達していたためである。

2001年M6.0・震度5強、1970年M6.1・震度5、そして1995年には計10回の震度4以上のうち、M6.9、M6.7、M6.5とM7クラスが3度も記録されていたのだ。

2月上旬までに2度の震度4が続いた奄美大島近海では、まずは同震源における強い地震に注意が必要と言えるだろう。
 

付近の震源でM6クラスの可能性も

次に今回の震源における地震がもたらす影響について見てみよう。今回の震源位置は01月08日のM4.0・震度4が奄美大島の西側で発生していたのに対し、島の内陸部東側で起きたという点で震源の位置が異なっている。

また、震源の深さも01月08日の9kmに対し今回は約40kmと深かったことから、前回の震度4との関連を考える必要はそれほどないだろう。

だが、奄美大島近海における地震後の国内発震に関しては似た傾向が見られるようだ。

01月08日の奄美大島近海震度4の際に、過去のデータから「やはり琉球海溝から南海トラフにかけての一帯で地震活動が活発な時期に揺れていたケースが目立っていた」と指摘したところ、同日中に種子島近海でM6.0・震度4が発生するなど、奄美大島近海に近い場所への影響を印象づけていたが、今回の震源でもその傾向が見られるようなのだ。

今回の震源にごく近い場所で過去に起きてきた深さ30~40kmの地震3例についてその後を追跡したところ、特に琉球海溝沿いと言っていい震源における強い地震が目立っていたのである。

2014年09月13日の奄美大島近海M3.1では翌月の沖縄本島近海M5.6・震度4を含むM5以上が奄美大島北西沖や宮古島近海などで2ヶ月以内に計4回発生。

また2016年10月25日の奄美大島近海M3.4では、こちらも翌月の与那国島近海でのM5.6・震度2を含む3回のM5以上が起きていた。

更に2017年06月18日の奄美大島近海M2.9でも、翌月再び奄美大島近海で発生したM5.8・震度2や奄美大島北西沖M5.7・震度2を含む7回のM5以上が、琉球海溝沿いで記録されていたのである。

こうしたデータからは、南海トラフから連続している琉球海溝におけるM5以上、M6クラスへの警戒を高めておくべき、と言える。
 
※画像は気象庁より。