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2016年12月06日岐阜県飛騨地方でM4.4など3回の地震、近年の傾向は


 
2016年12月6日の午前、岐阜県飛騨地方でM4.4・震度3を含む3回の地震が連続して発生した。東日本大震災の直前にも連発していたことで知られる岐阜県飛騨地方だが、近年の傾向は。

岐阜県飛騨地方で12月6日午前、3回の有感地震

12月6日の昼までに発生していたのはこの3回である。

12月06日09:05 M4.4 震度3 岐阜県飛騨地方
12月06日09:18 M2.6 震度1 岐阜県飛騨地方
12月06日09:51 M2.9 震度2 岐阜県飛騨地方

同震源で有感地震が起きたのは10月29日のM2.6・震度2以来約1ヶ月ぶり、またM4を超えたのは2014年5月16日のM4.1・震度2以来約1年半ぶりで、震度3以上を観測したのは2014年5月4日のM3.7・震度3以来のことであった。

岐阜県飛騨地方を震源とする有感地震の発生数を10年単位に分けてみると、近年になってから急増しているのがわかる。1980年代までは10年間に10~20回前後であった有感地震数が、1990年代になると74回、2000年代には62回そして2011年以降、約6年間で164回にも達しているのである。

1931~1940年 011回
1941~1950年 009回
1951~1960年 018回
1961~1970年 025回
1971~1980年 011回
1981~1990年 014回
1991~2000年 074回
2001~2010年 062回
2011~2016年 164回

回数の急増は1990年代以降、岐阜県飛騨地方における地震が群発の傾向を示すケースがあるという特徴も理由の一つで、1998年8月には44回もの有感地震を記録していた。

群発した地震の中で知っておくべきなのは東日本大震災の直前とも言える時期の2011年2月末から3月上旬にかけても31回の有感地震を発生させていた点だろう。大震災の後も地震は収まらず、2011年3月12日から3月末までにも20回の揺れが観測されていた。

1998年8月の群発地震の後には1998年9月3日に岩手県内陸北部でM6.2・震度6弱の地震が起きていたことや2011年2月末の群発地震後の東日本大震災から岐阜県飛騨地方で地震が群発した場合にはその後東北が強く揺れるのではないかと連想する人も少なくないが、11月22日の福島県沖M7.4が東日本大震災の余震とされた以上、今回の3連発もこれと関連していた可能性がないと断言することは今のところ難しい。
 

大震災直前にも群発、東北との関連は?

今回の岐阜県飛騨地方における地震が東北で今後強い地震に繋がる可能性があるかどうかについての科学的な根拠は勿論ないが、東北地方での発震に対してはまだ十分に警戒しておく必要がある、との見解が12月6日に出されている。

これはNHKがニュースとして伝えているもので、東北大学の遠田晋次教授が活断層のメカニズムを分析した結果、11月22日のM7.4は50km以上に及ぶ海底の活断層の一部、約30kmがずれ動いたことによって起きた地震であったと指摘。その上で今回動かなかった部分が今後最大でM7程度の地震を引き起こす恐れがあること、そしてその場所はM7.4よりも陸地に近い場所で発生する可能性があると言及しているのだ。

下記の図(NHKニュースより)で右上方向に示されている赤色の線が11月22日のM7.4地震の震源であった部分、そして今後M7クラスの地震が懸念されるのが左下にかけての陸地に近い部分である。

従って岐阜県飛騨地方における地震を考慮せずとも福島県を中心とする東北地方では当面の間、M7クラスへの警戒を怠るべきではないと言えるが、大震災前にも群発地震を引き起こしていた岐阜県飛騨地方における地震が12月6日の午前3回にとどまらず発展していくようであれば更に注意したほうが良い、と言えるだろう。

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※画像はYahoo!天気・災害より。
関連URL:【NHK】福島沖の地震 残った活断層動くとM7の大地震も