190214-001熊本県熊本地方3連発と阿蘇山火山活動

熊本県熊本地方で日に3回の地震、阿蘇山火山活動活発化との関連は


 
02月13日未明と夜に熊本県熊本地方で計3回の有感地震が発生した。今回の震源は布田川断層帯付近と見られるが、地震活動に加えてもうひとつ気になる点がある。阿蘇山における火山活動の活発化が伝えられているのだ。

 

熊本県熊本地方で1日に3回の地震

02月13日04:17 M2.9 震度1 熊本県熊本地方
02月13日04:20 M2.6 震度1 熊本県熊本地方
02月13日20:47 M2.7 震度1 熊本県熊本地方

熊本県熊本地方では01月03日にM5.1・震度6弱の強い揺れを記録していた他、01月26日にもM4.3・震度5弱が起きていたが、今回の震源位置は福岡県との県境に近い場所であったこれらとは異なり、平成28年熊本地震の震源でもあった布田川断層帯付近であったとみられる。

布田川断層帯単独でもM7.0程度からM7.2程度以上、日奈久断層帯と同時に活動した場合には最大でM8.2程度の地震が起き得るとされる活断層であることや、熊本地震で活動しなかった範囲が今後揺れる懸念が残されていることから、今回3連発した布田川断層帯付近の動きについては注視が必要だが、もうひとつ知っておきたい点がある。阿蘇山との関連である。
 

14ヶ月ぶりの連発と阿蘇山火山活動の関係は

気象庁は02月08日、「平成31年1月の地震活動及び火山活動について」を発表、全国月間火山概況の中で阿蘇山についてこう記述している。

気象庁「2月に入り、火山活動がやや高まった状態で経過しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、概ねやや多い状態で経過していましたが、2月1日には1日あたり2,200トンと増加し、その後も1,500トン~1,700トンで推移しています。」

布田川断層帯付近における地震の連発と阿蘇山の火山活動に注目すべき理由は、布田川断層帯が阿蘇山のカルデラに達していることが判明しているためである。

2016年の熊本地震後に発行された週刊新潮では「九州が南北に割れる活断層のメカニズム 阿蘇山大噴火の可能性は?」というタイトルで別府-島原地溝帯の話から阿蘇山の噴火と布田川断層帯について「布田川断層帯が実は阿蘇山のカルデラまで達していた」と指摘、その影響について専門家の意見を紹介していたが、その中には熊本地震による布田川断層帯の破壊によって阿蘇山の「本格的な噴火も含め、大変気がかり」との懸念も見られていた。

布田川断層帯付近で地震が連発した02月13日には阿蘇山でも動きが見られた。13日昼過ぎから阿蘇山で火山性微動が次第に増大しているとして気象庁が注意を呼びかけている、とハザードラボが報じているのだ。

もうひとつ、熊本県熊本地方における地震活動について知っておきたい点を挙げておくことにする。2019年に入り、01月03日と01月06日、それに今回の02月13日と1日3回以上の有感地震を観測したケースが既に3度に達している熊本県熊本地方だが、同日中の3連発は2017年11月以来、14ヶ月ぶりなのである。

2017年11月まで、ほぼ毎月のように起きていた同日中に有感地震が相次いでいた事例が、1年以上も影を潜めていたにも関わらず2019年に再び起き始めている。

阿蘇山の動向と合わせ、関心を高めておく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:【気象庁】全国月間火山概況(平成31年1月)(PDF) 【デイリー新潮】九州が南北に割れる活断層のメカニズム 阿蘇山大噴火の可能性は? 【ハザードラボ】阿蘇山「火山性微動の振幅増大」火山ガス量は1400トン