190217-0092019年最大の満月スーパームーンと大地震発生

2019年最大の満月・スーパームーンと大地震の可能性は、最近の事例から


 
2019年02月19日から20日にかけて今年最大の満月でもあるスーパームーンとなることから、大地震発生への警戒が広がっているようだ。では、ここ数年に最大の満月を記録した際に、大地震は起きていたのだろうか。

 

2019年最大の満月が02月19日から20日にかけて

スーパームーンという単語は天文学上の用語ではなく、占星術に端を発していることから定義が明確ではない。

国立天文台では「2019年最大の満月」として今回のスーパームーンを解説しており、02月19日18:03に月が地球に最も近づく「近地点」を通過、02月20日00:54に満月となり、地球との距離が約35万7千キロになるのだという。

2019年に地球から最も離れる満月は09月14日で、この時の距離が約40万6千キロだということから、これよりも5万キロ前後の距離まで近づくこととなる。

潮の満ち引きに代表される月の影響が地球の地殻に作用し、地震発生のトリガーとなっているのではないかとの説は根強い。

2016年には東大のチームが1万以上のデータを検証した結果、M8.2以上の巨大地震12例のうち9例が地球潮汐が最大となる大潮の日だったとする研究が発表されており、WIREDが「『巨大地震』を『月の満ち欠け』で予測できる可能性」とする記事の中でこれについて詳細に解説していた。

では、2019年最大の満月となる今回のスーパームーンは地震発生のトリガーとなるのであろうか。ここでは最近数年の同様の事例とその前後に起きていた大地震について事例を挙げて紹介しておくことにする。
 

最近数年のスーパームーンと大地震発生

2018年最大の満月となったのは2018年01月02日で、地球との距離は357,000キロであった。この前後に起きていた大地震は01月10日のホンジュラスM7.5と01月14日のペルーM7.1。スーパームーンから8日後にM7を超える大地震が発生していたことになる。

2017年に満月が最大だったのは12月04日の358,000キロで、この時はスーパームーン後に目立った地震は起きていなかったが、2週間前の11月20日にニューカレドニアでM7.0が観測されていた。

2016年最大の満月だったのは2016年11月14日の356,000キロで、この時はその直前、11月13日にニュージーランドでM7.8とM8クラスの巨大地震に迫る規模の地震がスーパームーンと連動するかのように起きていた。

更に日本国内における地震とスーパームーンとの関係で最も象徴的だったのがこの2016年のケースなのだ。スーパームーンから8日後の2016年11月22日に福島県沖でM7.4・震度5弱が発生していたからである。

日本ではその後、大阪北部地震M6.1や北海道胆振東部地震M6.7など被災地震が複数記録されているが、M7を超える大地震は2016年11月の福島県沖M7.4を最後に起きていない。

この福島県沖M7.4が2016年に最大の満月であったスーパームーン直後のタイミングに発生していたという前例からは、今回の満月に関しても注意しておくに越したことはない、と言えるだろう。
 
関連URL:【国立天文台】2019年最大の満月(2019年2月) 【WIRED】「巨大地震」を「月の満ち欠け」で予測できる可能性