190221-009胆振地方中東部M5.7・震度6弱

胆振地方中東部で最大余震の震度6弱、本震同様富山・千葉からの流れ


 
2019年02月21日の21:22に胆振地方中東部でM5.7・震度6弱の地震が発生した。平成30年北海道胆振東部地震を引き起こした胆振地方中東部では本震以降最大の揺れとなったが、今回の強い揺れに際しては本震と同じ傾向を経ての発震だったという特徴がある。

 

胆振地方中東部で本震以来最大の震度6弱

2018年09月06日の平成30年北海道胆振東部地震の震源でもあった胆振地方中東部では本震以降、余震活動が徐々に収まりつつあっただけに、今回の強い揺れで再び、周辺の活断層における動きに注目が集まりそうだ。

胆振地方中東部の有感地震発生数
2018年09月 273回
2018年10月 035回
2018年11月 012回
2018年12月 004回
2019年01月 004回
2019年02月 004回(02月21日22:00まで)

平成30年北海道胆振東部地震以降の余震活動について見てみよう。今回、震度6弱を観測した胆振地方中東部を震源とする地震だが、09月06日の本震以降、震度6弱以上を記録したのは初めてであり、今回の地震が平成30年北海道胆振東部地震の余震であった場合には、本震から5ヶ月以上経過した2019年02月に最大余震が発生した形となる。

胆振地方中東部・震度5弱以上
2018年09月06日 M6.7 震度7  胆振地方中東部
2018年09月06日 M5.4 震度5弱 胆振地方中東部
2018年10月05日 M5.2 震度5弱 胆振地方中東部
2019年02月21日 M5.7 震度6弱 胆振地方中東部

また胆振地方中東部においてM5.0以上を観測したのは、09月06日の本震以来、今回が5回目であった。

胆振地方中東部・M5.0以上
2018年09月06日 M6.7 震度7  胆振地方中東部
2018年09月06日 M5.5 震度4  胆振地方中東部
2018年09月06日 M5.4 震度5弱 胆振地方中東部
2018年10月05日 M5.2 震度5弱 胆振地方中東部
2019年02月21日 M5.7 震度6弱 胆振地方中東部
 

石狩低地東縁断層帯との関連は

次に今回の震源位置について見てみることにする。平成30年北海道胆振東部地震が発生した際に、付近を走る石狩低地東縁断層帯への関心が集まったことを覚えている人も多いだろう。

石狩低地東縁断層帯は主部がM7.9程度、南部がM7.7以上と、平成30年北海道胆振東部地震のM6.7を大きく上回る強い地震が起き得るとされていることから、更に強い地震が起き被害が拡大する恐れを否定できなかったためだ。

今回の震源位置については気象庁による詳細な分析を待つ必要があるが、速報ベースでは石狩低地東縁断層帯よりも東側であった可能性を否定出来ない。

仮にそうだった場合、今度は富良野断層帯に近づいていく場所となることから、富良野断層帯が引き起こし得る地震の規模についても知っておく必要があるだろう。

富良野断層帯は西部と東部に分類され、西部ではM7.2程度が「ほぼ0~0.03%」、東部ではM7.2程度が「ほぼ0~0.01%」の確率でそれぞれ発生すると予測されている。
 

本震と同じ富山県西部から千葉県東方沖を経ての強い揺れ

過去データから今回の地震は予測されていたのだろうか。まず01月13日の鳥島近海付近M5.4において、付近での類似事例からその後北海道での強い地震に繋がる傾向があると指摘されていたのが1点。

周辺で過去に起きてきた5つのケースのうち4例で北海道M5以上が発生していたのである。

ただし、今回の場合、より注目すべき事例として挙げられるのは01月29日の千葉県東方沖M5.3・震度2であろう。

この時、01月24日に小規模な地震を観測していた富山県西部から千葉県東方沖への流れに着目し「富山県西部から千葉県東方沖に繋がった地震が北海道内陸部での強い地震に結びついていた」と紹介していたからだ。

富山県西部から千葉県東方沖と繋がっていた過去の8事例のうち、4例で上川地方南部M5.9・震度3、日高地方中部M6.9・震度5、十勝地方南部M6.5・震度5強などが記録されており、4つ目の事例は平成30年北海道胆振東部地震だったのである。

つまり、今回も胆振地方中東部では本震と同様、富山県西部から千葉県東方沖と続いた地震の後で、震度6弱という強い揺れが起きていたのである。
 
※画像は気象庁より。