190222-009エクアドルM7.5大地震とスーパームーン

南米エクアドルでM7.5の大地震、スーパームーン直後に


 
2019年02月22日の日本時間19:17に南米エクアドルでM7.5の大地震が発生した。02月19日から20日にかけてのスーパームーン直後のタイミングであっただけに関心を集めそうだが、今回の震源付近が揺れた際には、その後日本国内への影響に何らかの共通点はあったのだろうか。

 

スーパームーン直後に南米でM7.5の大地震

世界でM7.0以上の大地震が起きたのは2018年12月29日のフィリピンM7.0以来2ヶ月ぶり。今回の大地震は2019年としては初だったということになる。

2018年は初めてM7.0以上を観測した地震が01月10日のホンジュラスM7.5であり、02月までに5回ものM7.0超えを記録していたことから、2019年の大地震発生状況は前年に比べスローペースであるようだ。

今回のエクアドルM7.5を考える上で多くの人が真っ先に思い浮かべるのが、02月19日から20日にかけて訪れたスーパームーンの影響であろう。

既に紹介した通り最近のスーパームーンではその前後にM7.8やM7.5、M7.1など大地震が多く起きており、2016年には日本でもスーパームーンから8日後に福島県沖M7.4が発生していたからである。

今回もスーパームーン直後と言って良いタイミングであっただけに、「スーパームーンと大地震」の関連については今後も囁かれ続けることになるだろう。
 

シグナル出ていた南米大地震

南米における今回のM7.5については、過去データから発生の可能性が指摘されていた。2019年01月20日にチリで起きたM6.7の際、「南米において再びの強い地震に繋がる傾向もある」と紹介していたのだ。

これは、チリM6.7の震源に近い位置で過去に発生してきた5例中3例でその後南米におけるM7.6やM7.2といった大地震が起きていたというもので「こうした事例からは南米における大地震に注意」と指摘していたのである。

では、エクアドルにおける今回の震源付近でこれまでに記録されてきた地震はその後どのような発震傾向を示してきたのだろうか。
 

北海道と並び留意しておくべき場所は

エクアドルM7.5の震源にごく近く、深さも今回の132kmに対し110kmと似た位置では2018年09月07日にM6.2の地震が観測されていた。

今回の大地震で最も際立った特徴を見せているのがこの点だ。2018年09月07日にエクアドルでM6.2が起きる前日の2018年09月06日には、平成30年北海道胆振東部地震が発生していたためである。

M7.5の前日、02月21日にも胆振地方中東部で震度6弱を観測したばかりである点に照らせば、エクアドルで今回の震源付近が揺れる直前に北海道で共に強い地震が起きていた点が共通しており、その関連性を注視する必要があると言えるだろう。

では、今回の震源付近でM7.0以上を記録した際には、その後同様に北海道で強い地震が起きていたのだろうか。

エクアドルM7.5の震源に近い位置で過去に揺れたM7.0以上の5例についてその後2ヶ月間の国内発震を追跡してみると、全てではないものの北海道で強い地震を記録していた例が見つかった。

2010年08月のエクアドルM7.1や2005年09月のエクアドルM7.5の際には釧路沖M5.1・震度4や国後島付近M5.3・震度3などM5クラスであったが、1997年10月のエクアドルM7.2では半月後に根室地方北部でM6.1・震度4。

また1983年04月のエクアドルM7.0でも半月後に十勝沖でM6.4・震度3が起きていた。更に十勝沖ではM7.0を超えたケースも見られるのだ。

1971年07月27日にエクアドルでM7.4が発生すると、そのわずか6日後に十勝沖ではM7.0・震度5の大地震が起きていたのである。

こうした点からは北海道における大きめの地震に注意と言えるが、今回の震源の場合、もう一つ、注意を要する場所を紹介しておく必要がありそうだ。

エクアドルM7.0以上の後、日本海側が揺れていたケースが目立つのである。3週間後に青森県西方沖でM5.4、1ヶ月後に秋田県沖でM5.8、5週間後にサハリン西方沖でM6.9とM6クラスからM7クラスが相次いでいた他、1983年04月12日にエクアドルでM7.0が発生した時にはその1.5ヶ月後にM7.7の日本海中部地震が起きており、北海道と共に日本海側における地震にも留意した方が良い、と過去データは告げている。

日本海側では最近、リュウグウノツカイなど深海魚の話題が相次いでいることも今回のエクアドルM7.5を機に再度、思い出しておいた方が良さそうだ。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。