190228-009火山噴火予知連絡会2019年02月阿蘇山

火山噴火予知連絡会「阿蘇山の火山活動やや高まった状態で経過」


 
2019年02月27日に開催された第143回火山噴火予知連絡会に基づき同日「全国の火山活動評価」が発表され、「全国の主な火山活動評価」に阿蘇山が加わると共にその火山活動について言及されている。

 

「主な火山」に阿蘇山が追加され「火山活動やや高まった状態」

火山噴火予知連絡会の検討会における「全国の火山活動評価」は気象庁が「全国の火山活動評価等について」として公開しており、「全国の主な火山活動評価」で7つの火山について扱うと共に「各地方の主な活火山の火山活動評価」において、静穏に経過しており噴火の兆候が認められない各火山についても現況が説明されている。

「全国の主な火山活動評価」で取り上げられているのは以下の通り。

・桜島
・口永良部島
・吾妻山
・草津白根山(白根山・本白根山)
・霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺・新燃岳)
・諏訪之瀬島
・阿蘇山

2018年10月30日に開催された前回の火山噴火予知連絡会では「全国の主な火山活動評価」に「西之島」「硫黄島」も含まれていたが今回は含まれていない。

一方で今回「阿蘇山」が加わっており、「火山活動はやや高まった状態で経過しています」と述べられている。

阿蘇山「火山性地震や孤立型微動は多い状態で経過しており、中岳第一火口内の湯だまりはわずかに減少し、表面温度はやや上昇しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量や火山性微動の振幅に緩やかな増大傾向がみられていましたが、2月に入り、更に増大しています。火山活動はやや高まった状態で経過していますが、GNSS 連続観測では、マグマだまりを挟む基線に特段の変化は認められていません。」

阿蘇山についての火山噴火予知連絡会の姿勢の変化は、連絡会後に会見したという火山噴火予知連絡会会長の言葉をメディアが注意が必要と伝えていることからも、今後の動向に関心が集まりそうだ。
 

阿蘇山以外についての言及に変化も

阿蘇山以外についても、説明に変化があった火山がある。

まず桜島に関しては前回2018年10月には「9月下旬から活動がやや低下しています」とされていたが、今回「火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は概ね多い状態が続いていることなどから、今後も南岳山頂火口を中心に、噴火活動が継続すると考えられます」とされている。

また01月17日に火砕流を伴う噴火が発生した口永良部島新岳に関しても前回「地下のマグマに動きがあれば、活動が更に活発化する可能性があります」とされていたが、今回は「今後も火砕流を伴う噴火が繰り返される可能性があります」とトーンを強めている。

更に草津白根山についても前回「消長を繰り返しつつも次第に高まっていく可能性があります」とされていたが、今回は「中長期的にみると活発な状態になっており、今後、更に高まっていく可能性があります」と説明されている。