190301-009鳥取県東部1年半ぶりの地震

昭和南海地震の前日に揺れていた鳥取県東部で1年半ぶりの地震


 
2019年02月28日の20:17に鳥取県東部でM2.0・震度1の地震が発生した。鳥取県東部で有感地震が起きたのは1年半ぶり。珍しい場所における地震であったが、鳥取県東部は昭和南海地震や鳥取県中部地震の前にも揺れを引き起こしていた震源である点が注目される。

 

鳥取県東部で1年半ぶりの地震

鳥取県東部で有感地震が観測されたのは2017年08月20日のM3.2・震度2以来1年半ぶりであり、同震源としては久しぶりの地震だったと言える。

今回の震源位置は鳥取県の南東部に当たり岡山県との県境に近い場所で、すぐ南側には山崎断層帯が走っている。

山崎断層帯はM6.7~M7.7程度の地震が今後30年以内に最大1%の確率で起きるとされており、2017年には週刊誌が「現在注目されている」として強い地震発生の危険性を専門家のコメントと共に紹介したこともある断層帯である。

1923年以降、鳥取県東部では200回弱の有感地震を記録してきたが、そのうちの半分以上、およそ120回は1943年09月10日の鳥取地震(M7.2・震度6)とその余震であることから、今回の地震はあまり揺れない場所で山崎断層帯の近くが揺れたということになる。

今回の震源付近でこれまでに観測された地震は3回、1943年09月12日のM3.3・震度1と1947年01月01日のM不明・震度1、それに2003年03月04日のM3.5・震度2で震源の深さはいずれも今回の10kmと同様かそれ以下であった。

これら3回についてその後の国内発震状況を追跡してみたところ、顕著な傾向性は見られなかったが、実は鳥取県東部に関しては不気味なジンクスも見られている。
 

昭和南海地震や鳥取県中部地震の前にも

鳥取県東部が大地震の直前に揺れるケースがあるのだ。1946年12月21日に発生した昭和南海地震の前日、1946年12月20日M4.0・震度2が起きていた他、2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6・震度6弱)の前にも10月10日にM3.0・震度2を記録していたのである。

南海トラフ巨大地震の前に内陸地震が増加するとの指摘に照らせば、比較的地震が少ない鳥取県東部における今回の1年半ぶりの有感地震発生が今後の地震活動を何らかの形で示唆している可能性は否定出来ない。

2019年01月下旬から日本海側を中心にリュウグウノツカイなど深海魚が漂着したり水揚げされたりといった事例が相次いでいることもこうした懸念を強めている。

島根県やすぐ隣の鳥取県でも01月末と02月下旬ににダイオウイカが水揚げされただけでなく、リュウグウノツカイが漂着。また02月28日にも島根県の出雲市沖にハリセンボンが大量発生したと報じられたばかりである。

地震との関係性は不明だが、もうひとつ知っておきたい点がある。2016年10月の鳥取県中部地震の直前、10月上旬にも鳥取県で魚の大量死が見つかっていたのだ。

10月上旬に島根県松江市で黒鯛やハゼなどが大量死していたというもので、その2日後には京都市でも魚が大量死していたのである。

今回1年半ぶりに揺れた鳥取県東部における有感地震は、直近の強い地震に繋がっていくのだろうか。
 
※画像は気象庁より。