190301-010ペルーM7.0

ペルーでM7.0大地震、過去事例で共通して揺れていた海外の場所とは


 
2019年03月01日の日本時間17:50にペルーでM7.0の大地震が発生した。ペルーでは2018年にも2度の大地震が起きていたが、今回とは震源の深さが異なっていた。では今回の類似事例ではその後どこが揺れていたのだろうか。3例全てに共通していた場所とは。

 

ペルーでM7.0大地震、2019年としては世界で2回目

世界で起きたM7.0を超える大地震としては02月22日のエクアドルM7.5以来1週間ぶりで、2019年としては今回が2回目。

2月19日から20日にかけてのスーパームーンから2週間以内であることから、エクアドルM7.5に続き今回の地震もスーパームーンの影響を受けた結果であった可能性は否定出来ない。

チリと並んで地震の多いペルーでは2018年にも今回の震源から近い場所で複数回のM7.0以上大地震を観測してきた。2018年01月14日のM7.1と08月24日のM7.1である。

ただし、震源の深さは今回が257kmであるのに対し前者は39km、後者は630kmと異なっているため、関連があるかどうかは不明である。

では、20世紀以降、今回の震源付近が揺れた際にはその後どのような傾向性が見られてきたのだろうか。そこには何らかの共通点はあったのだろうか。
 

共通してその後大地震が起きていた海外の場所とは

今回の震源に近い場所ではこれまでにもM7.0を超える大地震が複数回起きてきたが、深さまで一致する事例は多くない。

最も近い位置では1958年にM7.5、1963年にM7.7、1994年にはM8.2の巨大地震が記録されているが、震源の深さは612km、550km、631kmと今回の257kmよりもずっと深い場所で発生していたのである。

そこで、今回の震源から比較的近く深さも100km~300kmの範囲で起きてきたペルーとチリの地震3例についてその後の発震状況を追跡したところ、興味深い特徴が見つかった。いずれのケースでもその後、北米における大地震に繋がっていたのだ。

1959年06月14日に今回の震源に近いチリでM7.1が発生した際には08月18日にワイオミング州ヘブゲン湖でM7.2。

1991年07月06日にペルーでM7.0が起きた際には08月18日にオレゴン州でM7.0。そして2005年06月14日にチリでM7.8が観測された時には翌日の06月15日にカリフォルニアでM7.2といった具合である。

類似事例3例全てでその後北米におけるM7.0以上に繋がっていた今回の地震は、カリフォルニアやヘブゲン湖を含むイエローストーンに異変を引き起こすのだろうか。
 

日本国内でもM6クラスに繋がっていた伊豆・小笠原

次に今回の震源が揺れた際、その後日本国内ではどのような地震が発生していたのか、という点について追跡してみた。

上記3例の地震から2ヶ月以内に起きたM5以上の地震に明確な傾向性は見られなかったが、ひとつだけ目立つ点があったので紹介しておくことにする。

いずれのケースでも伊豆・小笠原海溝沿いにおけるM6クラスという強い地震が起きていたのだ。

1959年06月の事例では半月後の07月08日に小笠原諸島西方沖M6.4、1991年07月の時は2ヶ月後の09月03日に三宅島近海でM6.3、そして2005年06月の際にはペルーにおける今回の震源付近が揺れたわずか翌日に硫黄島近海でM5.5が起きた後、その3週間後に当たる07月10日に八丈島東方沖でM5.8。

前述の通り北米におけるM7.0以上大地震の発生を注視する必要性があると共に、国内では伊豆・小笠原海溝沿いに注意と言えそうだ。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。