180309-009岐阜県美濃中西部M4.5・震度4

岐阜県美濃中西部で震度4、東日本大震災と昭和南海地震前日にも揺れ


 
2019年03月09日の01:11に岐阜県美濃中西部でM4.5・震度4の地震が発生した。濃尾地震の震源域にも近い位置であったが、岐阜県では02月に直下型地震の被害想定を発表したばかりだった。岐阜県美濃中西部における今回の震源付近が揺れた際の傾向性と岐阜県美濃中西部にまつわる気になるデータについて。

 

岐阜県美濃中西部で震度4、深さ40km以上は2年弱ぶり

日本国内で震度4以上を観測したのは03月07日の宮城県沖M4.6・震度4以来2日ぶりで、2019年としては今回が11回目。2018年に11回目の震度4以上を記録したのが2018年04月09日の島根県西部M4.5・震度4であった点に照らせば、既に震度6弱が2度起きている2019年のハイペースぶりが目立っている。

岐阜県美濃中西部で有感地震を観測したのは2018年12月26日のM2.9・震度1以来およそ2.5ヶ月ぶり。2018年には5回、2017年が11回、2016年にも8回と地震が少ないとは言えない震源であるが、岐阜県美濃中西部における地震として今回の地震が比較的特徴的であったのは深さが約40kmとされている点だろう。

岐阜県美濃中西部では浅い地震が多く、深さ40kmを超える場所で有感地震が発生したのは2017年05月10日のM3.9・震度2以来2年弱ぶりであるのだ。では震源位置について知っておくべきことはあるのだろうか。
 

岐阜県が発表したばかりの直下型地震被害想定

今回の地震の震源近くには濃尾断層帯が北西から南東にかけて走っており、1891年10月28日に内陸地震としては過去最大のM8.0を記録した濃尾地震の震源域すぐ近くであった。

また付近では1715年にM6.8、1833年にもM6.3という強い地震が起きたとされていることから、濃尾断層帯を中心とした今回の震源付近の動向については注視していく必要があるだろう。

地震本部によると濃尾断層帯ではM6.8~M7.4程度の地震が30年以内に「ほぼ0%」から「不明」の確率で発生すると予測されているが、岐阜県では独自に震度分布の解析や被害想定の調査を2017年07月から2019年02月にかけて行っており、先月、他の主要な断層帯と共にその結果を発表したばかりであった。

これは2016年の熊本地震において地震発生確率が不明とされていた断層帯や未調査の断層帯で大規模な地震が起きたことから、地震防災対策の強化を図るため実施されたもの。

それによると30年発生確率が不明とされている濃尾断層帯の揖斐川断層帯-武儀川断層でM7.7程度の地震が起きた場合、岐阜市や山県市、関市、美濃市で震度7が想定され、人的被害は最大となる冬の朝5時で死者3,700人、負傷者30,500人、避難者は272,000人に達すると言う。
 

今回の震源付近後に揺れやすい場所は

次に岐阜県美濃中西部の深さ約40kmで起きた今回の地震と類似した過去の事例から傾向性の有無を見てみよう。

今回の震源から比較的近い場所で1923年以降起きてきた深さ20~50kmの地震5例について、その後2ヶ月以内のM5.0以上国内地震を追跡してみると、琉球海溝から台湾における地震が多く発生していた。

2017年05月10日に岐阜県美濃中西部でM3.9・震度2の地震が起きた際には奄美大島近海M5.4を始めとするM5.0以上が5回発生。この時にはM5.5以上のM6クラスには繋がらなかったが、それ以外の4例では全て、M6クラス以上が起きていたのだ。

1994年04月11日の岐阜県美濃中西部M3.6・震度2では翌月沖縄本島南方沖でM5.5、与那国島近海でM6.1とM5.6、M5.9、M5.6。奄美大島近海ではM5.7。そして台湾付近ではM6.6とM6.7の強い地震が記録されていた。

1994年10月04日の岐阜県美濃中西部M3.9・震度1では翌日に台湾付近でM5.6、月末にも台湾付近でM5.8。2002年07月06日の岐阜県美濃中西部M4.1・震度1でも5日後に台湾付近でM6.1、その12日後に沖縄本島北西沖でM5.6、翌月の台湾付近M5.7・M6.0・M5.7を含めM5以上が8回発生していた。

南海トラフに繋がっていた事例も複数見られている。2017年05月のケースでは岐阜県美濃中西部における今回の震源近くでの地震から40日後に豊後水道M5.0・震度5強、2016年02月の事例でも40日後に三重県南東沖でM6.5・震度4とその半月後に大分県中部でM5.4・震度5弱。

2002年07月には2週間後に九州地方南東沖でM5.2・震度2、1994年04月には半月後に大隅半島東方沖でM6.0・震度4、その1週間後に和歌山県北部M5.0・震度3といった具合である。

南海トラフから琉球海溝にかけての一帯でM5からM6クラスの地震発生に注意と言えそうだ。
 

大地震前に揺れる?岐阜県美濃中西部気になる事例

2011年の東日本大震災前日となる2011年03月10日に岐阜県美濃中西部でM3.2・震度1の地震が起きていたことを知っている人も多いかもしれない。当時岐阜県では岐阜県飛騨地方における群発地震が起きるなど関連が取り沙汰されたからだ。

だが、岐阜県美濃中西部での地震後に被災地震が発生していた例はこれだけではない。今回の震源近くで1994年10月04日にM3.9・震度1が起きたわずか14時間後にM8.2の北海道東方沖地震が発生していただけでなく、岐阜県美濃中西部における地震直後に命名されるほどの地震が起きていた例が複数あるのである。

2016年の熊本地震前震の9日前にも岐阜県美濃中西部ではM2.5の地震。2016年の鳥取県中部地震の6日前にも岐阜県美濃中西部ではM3.0・震度1の地震が起きていた。

そして、南海トラフに繋がっていく可能性もあると前述したが、前回の南海トラフ巨大地震、1946年12月21日に発生した昭和南海地震の前日、1946年12月20日にも岐阜県美濃中西部ではM4.5・震度1の地震が発生していたのである。非科学的はあろうが、不気味なデータであるのは間違いない。
 
画像は気象庁より:
関連URL:【岐阜県】内陸直下地震に係る震度分布解析・被害想定調査結果(平成31年2月公表)