190311-009福島県沖M5.9・震度3

福島県沖でM5.9、連発からの強い地震も前回は岩手県沖で震度4が発生


 
2019年03月11日未明、福島県沖でM5.9・震度3を含む地震が朝までに4回相次いで発生した。1月に福島県沖で3連発した際にその後の強い地震の可能性を紹介したところ、岩手県沖でM5.6・震度4が起きており、回も同様の警戒が必要と言えそうだ。

 

福島県沖でのM5.9発生は17ヶ月ぶり

日本国内でM5.5を超える規模の地震が起きたのは03月02日の根室半島南東沖M6.2・震度4以来9日ぶりで、国内を震源とするM5.5以上地震としては2019年に入り今回が7回目であった。

また福島県沖における有感地震としては03月09日のM3.4・震度1以来2日ぶりで2019年としては13~16回目の揺れ。2018年に福島県沖が13回目に揺れたのが2018年02月28日のM4.7・震度2であったことに照らせば、2019年に同震源で際立って地震発生回数が増加しているというわけではない。

しかしながら福島県沖でM5.5を超えたのは2018年07月31日のM5.8・震度4以来およそ7.5ヶ月ぶりであり、同規模となるM5.9としては2017年10月06日のM5.9・震度5弱以降、17ヶ月に渡り起きていなかった点に着目すれば、地震が非常に多い福島県沖としても今回の地震の影響を注視していくべき、と言えるだろう。ではどのような点に着目すべきなのだろうか。
 

付近での揺れが周囲の強い地震招く恐れは

今回の地震でまず注目されるのは、福島県沖の前後に南北に当たる宮城県沖や茨城県南部でも揺れていた点だ。深さこそ福島県沖M5.9の10kmに対し、それぞれ50kmと深かったが、関連がないと断じることは出来ない。福島県沖だけでなく東北地方太平洋側の広い範囲で今後揺れが続発する可能性を視野に入れておくべきだろう。

03月11日01:55 M2.8 震度1 約50km 宮城県沖
03月11日02:11 M5.9 震度3 約10km 福島県沖
03月11日02:24 M5.1 震度1 約10km 福島県沖
03月11日03:34 M3.4 震度2 約50km 茨城県南部
03月11日03:44 M4.9 震度1 約10km 福島県沖
03月11日06:50 M3.6 震度1 約20km 福島県沖

今回の震源付近が揺れた過去の事例からもそれは明らかだ。東日本大震災以降、深さ20km以下でM5.0以上を記録した今回の震源近くにおける地震でも、その後関東から東北にかけての太平洋側が揺れていたケースが目立っていたためである。

2016年06月27日に今回の震源からごく近い場所で福島県沖M5.9・震度3が起きた際には、3日後に三陸沖でM5.2、それから半月後に千葉県と茨城県で震度4が4連続するなど地震活動が活発化していた。

また2014年07月12日の福島県沖M7.0・震度4でも翌月に青森県東方沖でM6.1・震度5弱が発生するなど強い地震の続発に繋がっていた。周囲の震源への波及に要注意と言えるが、これは福島県沖における地震連発という別の観点からも補強することが出来る。
 

福島県沖での連発が東北・関東での揺れに繋がる可能性

今回、福島県沖で短時間の間に4連発した有感地震だが、福島県沖では01月13日にもM3.6~M4.9、震度1~2の地震が相次いでいた

この時、「福島県沖で同一日に3回以上の有感地震が発生した場合、強い特徴と言えるのが東北地方太平洋側での強い地震に繋がる傾向が極めて顕著に見られた」として過去の事例を紹介したが、その後やはり東北地方の太平洋側で該当する地震が起きていたのだ。01月26日の岩手県沖M5.6・震度4である。

また福島県沖での同日中3連発が東北地方太平洋側において2ヶ月以内にM7クラスに繋がっていたケースも12例中8例と高確率であることから、今後更に強い地震に繋がっていく可能性も否定は出来ない。

02月26日に政府の地震調査委員会が発表した「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」において福島県沖に対しては「ひとまわり小さいプレート間地震」としてM7.0~M7.5の規模の地震が30年以内に50%程度の確率で発生すると予測されているが、青森県東方沖及び岩手県沖北部や、すぐ隣の宮城県沖ではこうした地震が90%以上という確率である点も再確認しておく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。