190311-010愛媛県南予M4.5・震度3

前回の南海トラフ巨大地震前にも揺れていた愛媛県南予で震度3


 
2019年03月11日の15:37に愛媛県南予でM4.5・震度3の地震が発生した。愛媛県南予では年初にも小規模な地震が起きていたが、今回のようにM4.5という規模で揺れが観測されたのは3年以上ぶりとなる。前回の南海トラフ巨大地震前にも揺れていた震源だけに、気になる地震が起きたと言えそうだ。

 

愛媛県南予で3年以上ぶりのM4.5超え地震

愛媛県南予では01月03日にもM3.2・震度1の地震が起きていたが、この時の震源は北側、佐田岬半島の伊方原発付近であったことから、今回とは場所が異なっていた。

愛媛県南予は2018年には2回、2017年には4回、2016年には6回、2015年が5回と毎年数回の有感地震を記録してはいるものの、1923年以降の地震発生数は180回強程度であることから、地震活動が活発な震源とは言えない。

今回、M4.5と比較的強い地震が起きた形の愛媛県南予だが、同規模以上の地震が発生したのは2015年07月24日のM4.6・震度4以来およそ3年8ヶ月ぶりで、M5.0を超える地震を過去5回しか観測したことのない震源としては比較的珍しい大きさであった。
 

前回の南海トラフ巨大地震前にも揺れ

今回の震源付近で過去に強い地震の発生履歴はなく、付近に目立った活断層もないことから今後の動向については見極めづらいが、多くの人が関心を持つのが南海トラフ巨大地震との関わりについてであろう。

過去180回強の愛媛県南予における地震のうち、今回に近い場所で起きていた2つの事例についてその後の国内発震を追跡してみると、どちらも顕著ではないものの南海トラフから琉球海溝にかけての一帯におけるM5.0以上に繋がっていた。

2007年10月14日に愛媛県南予の今回に近い位置でM3.9・震度2の地震が起きた際には3日後に沖縄本島近海でM5.4・震度3が、また1998年11月10日の愛媛県南予M4.0・震度3では10日後に石垣島南方沖でM6.5・震度2という強い地震が発生した後、その翌日に沖縄本島北西沖でM5.2、翌月に入ると奄美大島北東沖でM5.2、そして大隅半島東方沖でM5.7とM5を超えるクラスの地震が相次いでいたのである。

その点からは今回もこうした場所における地震への波及が懸念されるが、愛媛県南予に関してはもうひとつ、知っておきたいことがある。前回の南海トラフ巨大地震の直前と言って良いタイミングで有感地震を記録していたのだ。

1944年12月07日の昭和東南海地震から遡ること1ヶ月、1944年11月08日には愛媛県南予でM4.1・震度2、また1946年12月21日の昭和南海地震の5ヶ月前、1946年07月02日にもM4.5・震度2の地震を観測していたのである。

後者については愛媛県南予における地震発生頻度に照らせば特段の違和感こそないものの、昭和東南海地震直前とも言える時期に揺れていた点、そしてもうひとつ、2016年04月01日に三重県南東沖でM6.5・震度4が起きた際にも愛媛県南予では02月12日にM3.8・震度2が記録されていた点については知っておくべきであろう。
 
※画像は気象庁より。