190320-009新島・神津島近海

新島・神津島近海で1年ぶり規模の地震、伊豆・小笠原最近の傾向は


 
2019年03月19日の23:35に新島・神津島近海でM3.7・震度3の地震が発生した。同震源ではほぼ1年ぶりの規模であったが、最近の地震活動においては伊豆や小笠原における活発化を示唆するシグナルも出ていることから、今後に注意した方が良さそうだ。

 

新島・神津島近海でほぼ1年ぶりの規模の地震

新島・神津島近海で有感地震が観測されたのは2018年07月16日のM2.2・震度1以来8ヶ月ぶりで2019年としては今回が初。

同震源で今回の規模以上を記録したのは2018年04月23日のM4.3・震度3であったことから、ほぼ1年ぶりにM4クラス・震度3の地震が起きたということになる。

前回の有感地震であった2018年07月には2回、その前にも2018年04月に5回、2017年05月には3回と連発するケースが少なくない新島・神津島近海だけに、揺れが今回の1度で収まるかどうかわからず、首都圏にも近い場所だけに今後の動向を注視していく必要があるだろう。

今回の震源は新島や神津島にごく近い場所であり、深さも10kmと浅かったためM3.7ながら震度3を記録したものとみられるが、新島・神津島近海における地震は深さ10km前後が多いことから、今回の地震が特段、目立った特徴を持っていたとは今のところ言えない。

だが、最近の地震活動の中には伊豆や小笠原における活発化を示唆するシグナルも出ているのだ。
 

最近の伊豆・小笠原シグナル

直近では03月16日の夜から17日未明にかけて東海道南方沖でM4を超える深発地震が3回連続して発生している。

この時、東海道南方沖における深発地震がその後伊豆方面における地震活動を活発化させる傾向性があることに触れたが、今回の地震がこうした点に合致する動きであれば要注意だろう。

また新島・神津島近海のすぐ北側に位置する伊豆大島近海では02月12日から14日にかけて最大M3.4・震度3の地震を含む7回の有感地震が相次いでいた。

伊豆大島近海における連発地震後の傾向として「小笠原諸島方面におけるM5台からM6を超える規模の地震に繋がっていた事例が複数見られた」と指摘したところ、03月03日には硫黄島近海でM5.4が起きているだけに、過去データからの傾向性分析は無視出来ない。

伊豆大島近海連発からは八丈島東方沖でM5を超える地震に繋がったケースがあることに加え、03月01日のペルーM7.0大地震からの流れとして捉えた場合、類似のケースではいずれも伊豆・小笠原M6クラスが発生していたというデータも見つかっている。

新島・神津島近海における今回の地震に関しては火山性であった可能性だけでなく、伊豆・小笠原における強い地震の端緒となる恐れについても視野に入れておく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。