190323-011海の安全情報浦賀水道クジラ目撃

浦賀水道航路でのクジラ目撃と同じ日に起きていた東京都震源の地震


 
2019年03月23日の朝、東京湾の浦賀水道航路でクジラが目撃されたと海上保安庁が伝えている。東京湾におけるクジラ出現は2018年06月から07月にかけて大きな話題となったが、その後も時折見られている。これらの後どのような地震が起きていたのだろうか。また最近のクジラとその後の地震の事例は。

 

03月23日浦賀水道航路でクジラ目撃

これは海上保安庁「海の安全情報」が発表したもので、それによると東京湾の浦賀水道航路で03月23日の06:27現在、長さ不明のクジラ目撃情報があったという。

付近を航行する船舶に注意を呼びかけたものだったが、関連は不明ながらこの日の未明と午前には東京都を震源とした地震が2回発生しているだけに、クジラ目撃情報が話題になりそうだ。

東京都を震源とした地震は03月23日の00:48と09:38にそれぞれ東京都23区の直下で起きていた。前者はM3.0の規模の地震が深さ118kmで、後者はM2.5が深さ123kmで観測されており、震度1以上の有感地震としては発表されていない。

震源の位置は00:48のM3.0が上野公園のすぐ近く、09:38のM2.5が南阿佐ヶ谷駅のすぐ近くであった(Hi-netより)。
 

東京湾におけるクジラ出現とその後の地震

東京湾では2018年06月から暫くの間、クジラが出現しているとしてテレビ局が報じるほどの話題になっていたことを思い出す人も多いだろう。

当時、07月にかけて度々その姿が伝えられていたが、時期を同じくして房総半島沖におけるスロースリップが発生、07月07日の千葉県東方沖M6.0・震度5弱や07月17日の茨城県沖M4.9・震度4、また06月17日にも群馬県南部でM4.7・震度5弱と関東地方で強い地震が目立ったこともクジラへの関心を高めていたようだ。

その後も東京湾では09月16日に浦賀水道でクジラの死骸が目撃されると同日に千葉県東方沖でM4.5、3日後に茨城県沖でM4.4とM4.1が起きるなど中規模地震が目立ったり、10月15日にも東京湾でクジラが目撃された際には同じ日に栃木県北部でM3.7ながら震度4を記録する地震が、その3日後にも千葉県東方沖でM4.9・震度2が起きるなど地震が起きていた。

クジラやイルカは大量座礁が大地震と関係しているのではないかとの噂も根強いが、専門家のチームは「相関関係は見いだせない」との研究結果を発表していることから関係性については今のところ積極的に肯定は出来ない。

しかし今回再び東京湾でクジラが見られると無感地震ながら同じ日に東京都で2度の地震が起きたというのは何とも気になるところだろう。
 

クジラに関する話題と最近の地震事例は

ではクジラ出現や打ち上げといった事象とその後起きていた地震について最近の事例を紹介しておくことにする。

2018年12月下旬に新潟県上越市でクジラが打ち上がった際、12月上旬に香川県でクジラが目撃された際、10月下旬に富山湾でクジラの死骸が漂流していた際、10月上旬に宮崎県の海岸にクジラが漂着した際など、その後目立った地震を伴わなかったケースも多い。

また2019年02月上旬に高知県で港にクジラ2頭が迷い込むとその3日後から9日後にかけて紀伊水道でM3.8、M3.6、M2.8と3回の有感地震が相次いだ事例や、02月15日と21日に鹿児島県南さつま市でクジラの打ち上げと座礁が続いた際に、02月19日から22日にかけて奄美大島近海でM4.7とM4.5を含め8回の有感地震が立て続けに起きた事例など関係が定かではないながらも気になるケースも有る。

更に気になる例も。2018年08月05日に神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜にクジラが打ち上げられると、その5日後に駿河湾でM4.5・震度3。

2018年09月22日に愛知県三河湾にクジラの死骸が漂着すると、10日後の10月02日に伊勢湾、遠州灘、三重県南東沖で計4回の深発地震。

2018年12月10日に静岡県富戸港で定置網にシワハイルカ、12月12日に伊東市でザトウクジラ打ち上げ、13日に川奈港で定置網にミンククジラ2頭が迷い込むなど静岡県で相次いだ際には12月10日に東海道南方沖でM5.2。

直近の事例では03月05日に千葉県銚子市でマッコウクジラの死骸が打ち上がると、03月18日にかけて千葉県東方沖や千葉県南東沖、それに千葉県南部と千葉県を震源とした有感地震だけで10回も観測されているのである。
 
※画像は海上保安庁「海の安全情報」より。
関連URL:【海の安全情報】【緊急情報】くじら目撃情報(浦賀水道航路) Hi-net