190408-009沖縄本島近海M5.5琉球海溝アウターライズ

沖縄本島近海でM5.5地震、琉球海溝の外側か昨年の群発位置関係は


 
2019年04月08日の13:13に沖縄本島近海でM5.5・震度2の地震が発生した。沖縄本島近海では2018年09月にM5以上の群発地震が引き起こされていたが、今回の震源との関連は。またM8巨大地震に繋がりかねない「固着域」との位置関係は。

 

琉球海溝沿いに出ていたM5以上のシグナル

日本国内におけるM5を超える規模の地震としては04月05日の鳥島近海M5.9・震度2以来3日ぶりで、沖縄本島近海における有感地震としては03月23日のM3.7・震度3以来2週間ぶり、2019年としては今回が8回目であった。

琉球海溝沿いにかけての一帯に対してはM5を超える地震が発生する可能性が指摘されていた。

03月30日の種子島近海M5.0・震度3の際、過去の類似事例から「今回の震源付近が揺れると、その後琉球海溝にかけての一帯でM5からM6クラスの地震が起きるケースが数多くを占めていた」と結論づけていたのである。

では、今回の沖縄本島近海M5.5・震度2以降、次はどのような点に注意する必要があるのだろうか。
 

2018年の群発、巨大地震固着域との位置関係は

今回の震源は沖縄本島の東側、深さ10kmの浅い場所であったとされており、すぐ北側では2018年09月中旬から下旬にかけてM5以上の地震がこれだけ多発し大きな注目を集めただけに、思い出した人も少なくないだろう。

2018年09月15日 M5.6 震度2 沖縄本島近海
2018年09月15日 M5.9 震度1 沖縄本島近海
2018年09月15日 M6.2 震度1 沖縄本島近海
2018年09月16日 M5.1 震度1 沖縄本島近海
2018年09月16日 M6.0 震度2 沖縄本島近海
2018年09月22日 M5.6 震度1 沖縄本島近海

当時紹介した通り、沖縄本島近海では2018年08月に「巨大地震、沖縄でも可能性」と報じられたばかりで、沖縄本島の沖合に存在するという固着域の存在がクローズアップされていた時期であった。

2018年09月に群発した震源域はM8クラス海溝型巨大地震を引き起こす可能性のある問題の固着域北側に当たっていたが、今回の震源はどのような位置関係なのだろうか。

問題の固着域は琉球海溝の西側、ユーラシアプレート側に存在しているが、今回の震源はUSGSによるとフィリピン海プレート側の浅い場所で発生したと考えられるようだ。従って固着域を刺激する可能性は否定出来ないものの、直接的な関係については今のところわからない。

だが、同時にフィリピン海プレート側つまり琉球海溝の外側・アウターライズ領域で発生した地震であった場合、類似の事例は過去にそれほど多くない。

今回の震源に比較的近く深さ20km以下で起きてきたM5以上の地震としては1961年04月や2010年05月の例が当てはまるが、前者では4ヶ月後にM7.0を記録した北美濃地震が、そして後者では翌年東日本大震災が発生していた点が目立つ。

南海トラフ方面への影響は不明だが、まずは琉球海溝アウターライズ領域におけるM5.5という今回の地震が付近で懸念されているユーラシアプレート側の固着域にどのような影響を与えるのかという点について、2018年09月の時のように沖縄本島近海で同規模の地震が続いていく可能性を視野に入れながら注視していく必要があるだろう。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。