190413-001インドネシアスラウェシ島M6.8

インドネシア・スラウェシ島付近浅い震源でM6.8、国内地震への影響は


 
2019年04月12日の日本時間20:40にインドネシアでM6.8の強い地震が発生した。付近では2018年09月にM7.5の大地震が起きていたが、今回の震源における類似地震はその後日本国内にどのような地震をもたらす可能性があるのだろうか。

 

インドネシア・スラウェシ島付近でM6.8

M6.5以上の規模の地震は04月06日と4月10日に南大西洋の南サンドイッチ諸島でそれぞれM6.5が起きており、2019年としては今回が11回目であった。

2018年に11回目のM6.5以上を記録したのが2018年04月02日のボリビアM6.8であったことに照らせば、2019年のM6.5以上発生ペースは2018年に近い形で今のところ推移していると言えそうだ。

インドネシアにおける地震に関してはこれまでにも震源の場所や深さといった点から類似地震とその後の国内発震状況を追跡してきたが、スラウェシ島にごく近く震源の深さが17.5kmと浅かった今回の地震は、今後どのような傾向性をもたらす可能性があるのだろうか。
 

スラウェシ島付近浅い場所の地震とその後の国内発震

今回の震源のすぐ西側、深さも20kmとごく近い場所では2018年09月28日にM7.5という大地震が起きていた。震源位置・深さ共に今回の地震と類似した事例であり、この時、インドネシア・スラウェシ島付近で過去に発生してきたM7以上の地震について追跡したところ三陸沖での地震に繋がっていく傾向があると指摘していたが、日本国内における強い揺れは起きていたのだろうか。

三陸沖でのM5以上は発生しなかったものの、インドネシア・スラウェシ島M7.5の翌月には宮城県沖でM5.7・震度4、またその翌月にも青森県東方沖でM5.7・震度3が起きるなど東北地方太平洋側での強い地震自体は見られていた。

では、今回のM6.8で改めてインドネシア・スラウェシ島付近深さ20km以下のM6.5以上という条件で9事例についてその後2ヶ月間の国内発震を追跡してみると、どのような傾向性が見られるのだろうか。

インドネシア・スラウェシ島付近深さ20km以下のM6.5以上、という条件でその後の日本国内における発震を見てみると、際立っていたのが中規模地震以上の発生数である。

M5以上が77回、M6以上が25回、M6.5以上が8回、M7以上が2回。9事例に基づくデータであることから、インドネシアで今回のような地震が起きると、その後2ヶ月以内にM5以上が8回、M6以上が約3回、M6.5以上が約1回発生することになる。

これまでの事例でM7を超える地震に繋がったケースは、1968年08月15日のインドネシアM7.2に対する10月08日の小笠原諸島西方沖M7.3と、1990年04月19日のインドネシアM6.5に対する05月12日のサハリン南部付近M7.2であった。今回のスラウェシ島付近M6.8は今後どのような地震を引き起こすだろうか。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。