190415-009釧路沖M5.2

釧路沖でM5.2の地震、出ていたシグナルと今後の発震傾向は


 
2019年04月15日の05:28に釧路沖でM5.2・震度3の地震が発生した。北海道における強い地震に対しては最近、いくつかのシグナルが出ていたが、今回の震源付近が揺れた場合にはその後どのような地震が起きやすいのだろうか。傾向性も見られるようだ。

 

増加する国内M5以上と北海道に出ていたシグナル

日本列島ではここ数日、M5以上の比較的強い地震が目立っており、04月11日の三陸沖M6.204月12日の沖縄本島近海M5.0、硫黄島近海M5.8と続いている。

今回の釧路沖M5.2・震度3は頻発し始めた中規模地震の流れを受けて発生しただけに、千島海溝沿いにおける巨大地震への懸念を増すことになりそうだが、北海道東部や千島海溝沿いに対しては最近、複数のシグナルが出ていたことから、想定の範囲内であったということも出来そうだ。

というのも、03月02日の根室半島南東沖M6.2・震度4の際、過去に見られた2つの類似事例いずれにおいても千島海溝沿いM6クラスに繋がっていたこと、04月05日の鳥島近海M5.9・震度2のケースでも過去の12例中9例で北海道東部M5以上が起きていたことがそれぞれ確認出来ていたためである。

他にも03月31日のエクアドルM6.2の時にも、同種の地震では「過去の類似事例からその後揺れる傾向のある場所として『北海道』と『日本海』を挙げていた」と指摘しており、今回の釧路沖M5.2はこれらいくつものシグナルに合致した地震であったと言える。
 

付近が揺れた際に見られてきた国内地震の傾向とは

釧路沖はそれ自体、M7を超える大地震が引き起こされる可能性のある震源であり、1961年08月12日のM7.2・震度4、1993年01月15日のM7.5・震度6(釧路沖地震)、2004年11月29日のM7.1・震度5強と1922年以降、現在までに3回のM7以上大地震が記録されてきた。

釧路沖を含む千島海溝沿いに対しては2017年12月に地震調査委員会がM8.8以上の超巨大地震が最大40%の確率で切迫している可能性があると発表するなど、南海トラフや首都直下地震と並んで国内で最も警戒すべき一帯のひとつであるのは間違いないが、では、今回の釧路沖におけるM5.2は今後、どのような影響を与え得るのだろうか。過去の事例を追跡したところ、興味深いデータが見つかっている。

今回の震源からごく近くで過去に発生してきた地震のうち、震源の深さ約50kmであった今回の地震に近い条件で記録されている釧路沖・M5以上の地震についてその後の国内発震状況を追跡してみると、8例全てでその後周囲におけるM6クラス以上に繋がっていたのだ。

2002年11月30日の釧路沖M5.4では2日後に十勝沖でM5.5・震度3、2003年12月29日の釧路沖M6.0では翌日根室半島南東沖でM5.5・震度2と直近でM6クラスが引き起こされていた例がある。

また1995年02月15日の釧路沖M5.0では3週間後に択捉島南東沖M6.0・震度2、1997年10月03日の釧路沖M5.0では11月15日に根室地方北部でM6.1・震度4、2000年11月14日の釧路沖M6.1の際には翌月択捉島付近でM6.1・震度4、2003年10月08日釧路沖M5.2の後はわずか3日後に十勝沖でM6.1・震度3、とM6を超える規模の地震に繋がっていたケースが数多く目立っているのだ。

それだけではない。M7以上の大地震が起きていた例もある。1982年02月02日に釧路沖でM5.0・震度2が発生すると、03月21日に浦河沖でM7.1・震度6の浦河沖地震が記録されていたのである。

釧路沖における今回の震源付近が揺れた際には、周囲の震源を含む北海道東部方面でのM6クラス以上が高確率で起きる恐れがある、と考えて今後の動向を注視していく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。