190418-009台湾M6.1

台湾東部でM6.1の地震、前回豊後水道震度4起きた南海トラフへの影響は


 
2019年04月18日の日本時間14:01に台湾東部でM6.1の地震が発生した。近くでは2018年02月にもM6.4の地震が起きており、この時は12日後の豊後水道M5.0・震度4に繋がっていた。では、それ以外の事例ではどうだったのだろうか。

 

台湾東部でM6.1の地震が発生

現地の震度階級で震度7クラスの揺れを記録したとも伝えられていることから被害が懸念されるが、南海トラフの延長線上に当たる琉球海溝にも比較的近い場所で起きた強い地震であり、今後の動向を注視する必要があるだろう。

琉球海溝に対しては強い地震が発生するシグナルが最近、複数点灯した状態であった。03月30日の種子島近海M5.0の際、過去の類似事例7例中全てで琉球海溝沿いM5以上が起きていた他、04月12日の沖縄本島近海M5.0の際にも、過去事例5例中4例でその後琉球海溝沿いM6以上に繋がっていたのである。

こうした点からは今回のM6.1は想定の範囲内であったとも言えるが、では今後の展開を考える上でどのような点について知っておくべきなのだろうか。

台湾東部は強い地震も多く、M6を超える規模の地震が発生するケースも少なくない。2018年02月にも今回の震源から近い場所で、深さも今回の20kmに対し12km、17kmと非常に似た条件下でM6.1とM6.4の地震が観測されていたのだ。

また今回の地震のわずか1週間前にも、台湾東部では04月10日にM4.8、M5.0、M4.7と3回の中規模地震が起きたばかりであった。

地震の規模としてはそれほど珍しいとは言えない今回のM6.1であったが、20世紀以降、今回の震源付近で記録されてきたM6を超える地震の際には、その後どのような傾向性を見せてきたのか追跡してみよう。
 

南海トラフ・琉球海溝沿いでその後起きていた地震

最も気になるであろう、南海トラフへの影響はどうだろうか。前回、2018年02月にM6.1とM6.4が発生していた事例では、12日後となる02月19日に豊後水道でM5.0・震度4の地震が起きていた。

また今回の震源付近でその前にM6を超えた1990年12月13日のM6.3の際にも、3週間後の1991年01月04日に伊予灘でM5.3・震度3、1957年08月23日の台湾M6.0でも1ヶ月後の09月28日に三重県南東沖でM5.6・震度1の地震がそれぞれ記録されていたのである。

これらの例からは台湾から琉球海溝を経て南海トラフに影響を及ぼす恐れを視野に入れておくべきと言えるが、当然ながら琉球海溝沿いにおける地震に繋がっていた事例も複数確認されている。

1951年06月の台湾M6.1では17日後に南大東島近海M5.3・震度1、1986年05月の台湾M6.2では13日後に与那国島近海M5.2・震度1、1986年11月の台湾M6.3では2日後に奄美大島近海M5.0・震度2と揺れこそ小さかったもののM5を超える地震が起きていたのである。

直近の事例であった2018年02月の際にも、豊後水道が揺れた後に西表島付近でM5.6・震度5弱が発生しており、南海トラフと並んで琉球海溝沿いへの影響も無視は出来ない。

台湾における今回のM6.1に近い場所で発生してきたM6以上7例のうち、南海トラフ・琉球海溝層でM5を超える地震が起きなかったのはわずか1例であった。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。