190423-010フィリピンM6以上連発と相模トラフ・日向灘への影響

フィリピンM6超え地震連発で南海トラフ・相模トラフへの影響は


 
2019年04月22日の日本時間18:11と04月23日の14:37にフィリピンでM6.1とM6.4の地震が相次ぎ発生した。04月18日の台湾M6.1に続くフィリピン海プレート沿いの強い地震だったが、その後日本への影響はあるのだろうか。過去の事例から傾向性を探る。

 

フィリピンで2度のM6超え、その後の傾向は

04月18日に台湾東部でM6.1の地震が発生した直後とも言えるタイミングで再び起きたフィリピン海プレート沿いの強い地震であったという点で、今後同じフィリピン海プレート沿いにある琉球海溝付近や南海トラフ、それに相模トラフ、伊豆・小笠原海溝といった場所における強い地震に繋がっていく可能性を危惧するという人は少なくないだろう。

フィリピンにおける今回の震源付近が揺れた際には、過去どのような傾向性を示してきたのだろうか。

今回のフィリピンにおける2回の地震、日本時間04月22日18:11のM6.1と04月23日14:37のM6.4は震源の位置が異なっている。後者は前者から南東に400~500km近く離れた場所であるのに加え、震源の深さも前者が20kmであったのに対し後者は54kmである。

どちらも過去、深さまで似た条件でM6以上の地震が発生した履歴があるが、それぞれその後どのような地震に繋がっていたか追跡してみると、04月22日のM6.1の場合相模トラフが、04月23日のM6.4では日向灘が揺れていたケースが目立っていた。

フィリピンから台湾を経て琉球海溝、南海トラフ、相模トラフ、伊豆・小笠原海溝と続くフィリピン海プレート沿いは地震の多い一帯であるだけに、フィリピンでの地震後にそれぞれの場所において揺れが記録されているが、M6.1では相模トラフが、M6.4では日向灘が最も数多く地震が観測されていたのである。
 

相模トラフ沿いが揺れていた事例

まず相模トラフについては1937年08月20日にフィリピンでM7.5が起きると10月17日に千葉県東方沖でM6.6・震度4。1956年11月10日のフィリピンM6.0では12月23日に三宅島近海でM6.0・震度3が起きた後、半月後に千葉県東方沖でM5.4・震度4。

1970年04月07日にM7.4、04月08日にM6.5とフィリピンで連発した際には翌月の05月17日に千葉県南東沖でM5.1・震度3、1990年07月16日のフィリピンM7.7の時も1ヶ月後の08月23日に千葉県東方沖でM5.2・震度4、更に2003年01月06日のフィリピンM6.0でも翌月02月12日に三宅島近海でM5.1・震度4が記録されていたのである。

フィリピンでのM6以上から2ヶ月以内に発生したこうしたM5以上は6例中5例に及んでいることから、04月22日のフィリピンM6.1に対応する相模トラフ付近でのM5以上に注意が必要と言えそうだ。
 

日向灘が揺れていた事例

次に04月23日のM6.4についてはどうだろうか。相模トラフ沿いや琉球海溝付近といった場所における地震も起きてはいたが、最も注目されるのが7例中3例でその後日向灘がM6クラス以上で揺れていたという点だ。

1942年07月25日のフィリピンM6.4では08月22日に日向灘でM6.2・震度4、25日にもM6.0・震度3とM6超えが連発。

1980年10月26日にフィリピンでM6.1が起きた際にも、12月12日にM6.0・震度4と日向灘でM6に達する強い地震が起きていた。

更に1996年10月02日フィリピンM6.4の事例では、10月19日に日向灘M6.9・震度5弱とM7クラスまで発生していたのだ。

日向灘におけるM6クラス以上は2014年08月29日のM6.0・震度4以来既に4年以上起きていない。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。