190515-010奄美大島北東沖M5.5

奄美大島北東沖でM5.5、日向灘から続く地震の次はどこで


 
2019年05月15日の14:24に奄美大島北東沖でM5.5・震度3の地震が発生した。今回の地震は奄美大島北東沖における有感地震としては比較的珍しい深さと規模で発生したが、過去に見られてきた類似事例では直後に琉球海溝付近M5以上が起きていたケースも多かった。

 

奄美大島北東沖でM5.5、特徴は

日本国内でM5以上を記録した地震としては05月10日の日向灘M6.3・震度5弱以来5日ぶりで、南海トラフから琉球海溝にかけての一帯において強い地震が続いていることから、今回の地震で南海トラフ巨大地震への懸念が再び高まりそうだ。

奄美大島北東沖で有感地震が観測されたのは01月26日のM4.8・震度2以来約4ヶ月ぶりで2019年としては今回が2回目。

有感地震発生数は2018年が5回、2017年が4回、2016年が3回と年に数回程度で推移してきたことから、4ヶ月ぶりというペースに目立った印象はない。

震度3を記録した今回の地震が特徴的であったのは、震源の深さが約30kmとされている点だろう。というのも奄美大島北東沖における有感地震は深さ50~100kmの地点で起きるケースが多く、30km以下の震源で発生した前回の有感地震は2016年06月14日のM4.5・震度1(深さ21km)まで遡る必要があるためだ。

また深さ30km以下でかつ今回同様M5を超える規模であった地震としては2004年12月29日のM5.6・震度1が最後であり、こうした条件としては約15年ぶりに起きた地震であったと捉えることも出来る。
 

琉球海溝付近に目立つ直後のM5以上

では、今回の震源に近く、深さも20~50kmと類似した位置で発生していた過去の地震とその後の傾向性について追跡してみよう。

今回と類似していた5つの事例について、その後2ヶ月以内の国内発震状況、特に今回の場合日向灘M6.3・震度5弱の直後というタイミングであっただけに、南海トラフから琉球海溝沿いへの影響について見てみると、まず南海トラフ方面への波及は多くなかった。

1950年05月の事例で7週間後に大隅半島東方沖M5.1・震度2、1987年10月のケースで1ヶ月後に山口県北部M5.4・震度4が記録されていた程度である。

一方、琉球海溝に沿った一帯での地震は比較的多く、特に数時間後といった直後のタイミングでのM5以上に繋がっていた展開が際立っていた。

1950年05月の事例では9時間後にトカラ列島近海M5.8・震度2、1974年10月の際にも9時間後に種子島南東沖M5.6・震度2、1995年07月の時も9時間後に奄美大島北東沖M5.3・震度2。この時はその3週間後にも奄美大島北西沖でM6.0という強い地震が発生していた。

また2006年12月のケースでもやはり9時間後に奄美大島北東沖でM5.7・震度3、その2周間後には台湾におけるM7.2大地震。

これらの事例からは直近での琉球海溝沿いM5以上に注意と言えるが、一帯に対してはM6以上の可能性も出ている。

04月12日の沖縄本島近海M5.0の際、類似事例5例のうち4例で琉球海溝に沿った場所でのM6以上が起きていたからである。
 
※画像は気象庁より。